マッシモ

ギレルモ・デル・トロの驚異の部屋のマッシモのレビュー・感想・評価

3.0
ギレルモ・デル・トロ監督がタモリさんに扮して不思議な話を一話一話解説していく。そんなシリーズ。要は『世にも奇妙な物語』。期待値高かったので時間のある正月にまとめて視聴。

【キャスト/ストーリー】
各話書くと大変なので割愛です。1話ごとの短評とともに少しだけ紹介します。

【総評】
第1話「ロット36」 3.5
ベトナム帰還兵のニックは借金で金が回らずに倉庫オークションでとある老人の倉庫を買い取り金目の物を漁っていたのだが。

第1話としては上々、クリーチャーも気持ち悪いし登場人物たちも適度に胡散臭くて素敵だった。お気に入りは、凄腕そうなのにあっさり食われるローランド。

第2話「墓場のネズミ」3.5
墓守なのに墓荒らしを兼ねているクズなマッソンは、今日も地元の名士の墓を暴いて金目のものをさらいに来たのだが…。

本作は、ヴィンチェンゾ・ナタリ(CUBEの監督)が手掛けており、主役のマッソン(デヴィッド・ヒューレット)や死体安置所の職員ドゥーリー(ジュリアン・リッチングス)などはCUBEの出演者たちが演じている。シナリオは自業自得の局地みたいな話なので見ていて清々しい。

第3話「解剖」4.0
検視官のカールは胃がんで余命わずかだが最後まで仕事に従事していた。ある日、古くから付き合いのある保安官から血の抜かれた死体を検視してほしいと頼まれる。

作品内に何本かコズミックホラーに属する作品があるけどこれが一番好き。カールのラストは常人で真似できないと思う。本作が全編通して最高傑作かなと思う。

第4話「外見」2.0
銀行で働く地味なステイシーは、変身するために変なクリームを塗りたくり、その反動でどんどん皮膚が爛れていく。

韓国産アニメの整形水みたいな話を想像したがちょっと違った。割りと回りくどくて女性マウント描写も長く退屈な一本。脚本書き直しレベル。

第5話「ピックマンのモデル」3.8
芸術大学に通うウィルは腐乱死体を書く新入生のリチャード・ピックマンという男に出会い…。

ラヴクラフト原作。原作パワーもあり、非常に良かった。ピックマンの終始不気味な雰囲気やウィルの深淵に近づいた故の恐怖。そしてラストもいい感じです。

第6話「魔女の家での夢」3.0
ウォルターは幼い頃、双子の妹・エパリーと死別しており彼女に再会するため、スピリチュアル協会というきな臭い協会で彼女との再開する術を探しているのだが…。

連続でラヴクラフト原作。クリーチャーの魔女とネズミはキモくて良かったがウォルターが単純にあんまり好きになれなくてイマイチハマらず。

第7話「観覧」2.5
金持ち宅に有名な天文学者、小説家、ミュージシャン、超能力者が集められ…。率直につまらない。ラヴクラフト連投のあとにコズミックホラーで来なくてもとは思う。まぁ食傷気味になりつつあるこちら(鑑賞者)の問題もちょっとあるかも。

第8話「ざわめき」1.0
ハマシギという鳥の研究をしているエドガー夫妻の妻ナンシーの話。

これもつまらない。どちらかいえば感動系ホラーという嫌いジャンルのストライクに入ってしまい全くハマらなかった。最後にして一番つまらない。

【あとがき】
あたりとハズレの差が激しすぎてキツかった。特にラスト2本は酷かった。あたりはじっくり。ハズレは3倍速で十分な内容。
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