2021年――。その年の漫才王者を決める大一番を前に、長谷川雅紀と渡辺隆は異様な緊張感に包まれていた。椅子に座ってジッと集中する渡辺と、落ち着きなく歩き回る長谷川に、スタッフの声が掛かる――「錦鯉さん出番です!」。同じ頃、遠く北海道では長谷川幸子が、東京では渡辺政夫が、それぞれ食い入るようにテレビを見ていた――。 その50年前の1971年(昭和46年)北海道札幌市。世は空前のボウリングブーム。若き幸子も臨月の身だというのに夫・純一たちとボウリングを楽しんでいた…その時、あろうことか陣痛が――。 一方、1978年(昭和53年)春の東京、渡辺家。黒電話の前に正座し、落ち着かない政夫。まだかまだかと待ちわびていると、ついに電話が鳴り…「う、生まれた!?」。すると、そばで聞き耳を立てていた父・金次郎が何やら箱を抱えて庭に出ていき――。 生まれた年も場所も全く異なる赤ん坊2人が後に人気芸人になろうとは、この時はまだ誰も知らない――。 くすぶり続きの人生から奇跡の大逆転を起こした漫才コンビの、愛と涙と爆笑の物語が幕を開ける――!!
北海道札幌市。代々乾物屋を営む長谷川家はいつも賑やかだ。この日も、父・純一が大事な商談を終えたところに小学生の雅紀がジャージを土まみれにして帰ってきた。「土をどれだけジャージに付けられるか遊んでたんだ!」と元気いっぱいの雅紀は、家の中でも大好きな欽ちゃんのマネをして「ナンデソーナルノ!」と大はしゃぎ。お陰で長谷川家には毎日笑いが絶えないのだが…雅紀のおバカレベルはこの頃からすでに全開で――。
1985年・東京、渡辺家。小学生の隆は時折、子どもらしくない理屈をこねて両親の手を焼かせている。この日は一家5人で食卓を囲みながら、人気のディズニーランドに行ってみようかと盛り上がっていると……「もうちょっと人が少なくなってから行った方がたくさん乗れるし、時間がもったいない」と隆は冷静な意見を述べてみんなを沈黙させてしまう。その妙に落ち着いた理屈っぽい性格は今に始まったことではなかった。この数年前、保育園のお昼寝の時間に隆は突然姿を消してしまって――。
1980年・札幌市。雅紀の“子どもの歯”が初めて抜ける。母・幸子から「土に埋めたら早く大人の歯が生えてくる。早く生えますように、ってお願いしてね」と教えられた雅紀は、「願い事が叶うってことだね」と勘違い。翌日、神社の境内に歯を埋め、「早く、歯がもう1本抜けますように」と願いを込める。すると本当にもう1本抜け、願いが叶ったと大喜び!…も束の間、そのとき長谷川家では、家族の人生をひっくり返す大事件が起きていた――。
詐欺師に騙され、家と家業を失った長谷川家。一家6人、古いビルの一室で再出発していたが、家計は苦しい。雅紀はいつも同じジャージを着て学校に通い、帰宅すると母・幸子の内職を手伝っている。最近の内職は北海道土産用のマリモ作りだ。そんな中、祖父・延夫は懸賞の応募に夢中で、「着る物や食べる物を当ててやるからな!」と鼻息荒くハガキを出し続けていたのだが…ある日、ついに懸賞に当たり――。
小学生の隆は好奇心旺盛で、やりたいことを我慢できない。最近の関心事は、コマーシャルで見た瞬間接着剤だ。どんなものでも一瞬でくっつけてしまう接着剤に興味がわいた隆は、あることを思いつき…。 その日、買い物から帰宅した母・美樹子は、居間で驚きの光景を目にする。眠っている金次郎の頭にカブトムシがピタリとくっつき、その様子を満足げに見ている隆の手には瞬間接着剤が――。
2022年、現在――。雑誌のインタビューを受けている錦鯉の長谷川と渡辺は、記者から「子どもの時に好きだったものは?」と聞かれ、共にお笑いが好きだった少年時代の思い出を語り始める――。 小学生の頃の長谷川は萩本欽一の大ファン。一方の渡辺はドリフの志村けんに夢中だったが、志村が笑いをとるたびに布団にくるまって怯えていた…。そんな2人も中学生になると変化が表れて――。
青春真っただ中の隆は学校からの帰り道、見覚えのある外国人とすれ違う。「クロマティだ!!」。憧れのプロ野球選手との思いがけない出会いに大興奮!持っていたインスタントカメラで写真撮影を強請ると、クロマティも快く応じる。家に帰っても興奮が収まらない隆を見て母・美樹子は珍しがり、父・政夫は「今度の運動会で頑張ったら巨人戦を見に連れてってやる」と約束。大喜びの隆だったが、後日、現像された写真を見ると、そこに写っていたのは――。
中学生の雅紀は漫画を描くことに夢中だ。学校で独り、ボロボロの筆箱から折れた色鉛筆の芯を出して黙々と漫画を描く雅紀に、同じクラスの高田香織だけは何やら興味ありげで…。そんな中、クラスの女子が選ぶ『ネクラ男子ランキング』に自分がランクインしていることを知った雅紀はショックを受け、家に帰ると母・幸子に相談。「ネクラって言われるのは何か違う」と悩む雅紀に、幸子はあるアドバイスを送る。しかしその夜、雅紀は自分の筆箱がなくなっていることに気付き――。
隆は、中学校の授業で『座右の銘』を聞かれて、何も答えられない。家に帰り、「そんなの胸に刻んで生きてる大人なんていないでしょ実際」と愚痴る隆に、庭で鯉のぼりを上げる祖父・金次郎は『順風満帆』という言葉を教える。さらに父・政夫と母・美樹子にもそれぞれ好きな言葉があると知った隆は「そういうの全然考えたことないし…」とますます悩み…。そんな隆のため、家族みんなで隆の『座右の銘』を考え始める――。
中学校で野球部に所属する隆には、気になる先輩がいる。いつも上半身裸の江波戸先輩だ。部活中も裸の江波戸先輩はエースと4番の二刀流。そんな江波戸先輩から、練習中に「本気でやれよ」と一喝された隆は、ずっと気になっていたことを思い切って尋ねてみる――「先輩はなんでいつも裸なんですか?」。 翌日、隆の授業参観。隆から「裸の先輩がいる」と聞いていた渡辺家がそろって学校にやってきて――。
隆は高校に進学しても野球を続けていたが、硬球の硬さと根性論に嫌気が差してしまう。そんな時、アメフト部の練習を目にした隆は、かっこいい英語が飛び交い、ハイタッチやハグなどアメリカンな部員たちにピンときて、アメフト部に入部する。早く慣れるために家でもアメフトの防具を付けて過ごし、家族の前で「アメフトは自由に走ってどこへでもいける」と魅力を力説するのだが、数日後には家で防具を着なくなり――。
高校でアメフト部に所属した隆。初めての練習試合の日がやってきた。美樹子と金次郎がこっそり応援に駆け付ける中、デビュー戦に臨む隆は、「追いかけろ!足止めるな!」という監督の指示通り、自分を鼓舞して走る!敵のタックルに吹っ飛ばされても立ち上がり懸命に走る!とにかく走る!……が、だんだん疲れてくる。苦しい…もう走りたくない…なんで走んなきゃいけないんだよ…。そんな隆に、ある考えが浮かび――。
高校生の雅紀は、卒業後の進路に悩んでいた。勉強は好きじゃないし、かといってやりたい仕事があるわけでもない。進路希望の用紙に何を書くべきか悩む雅紀は、父・純一と祖父・延夫に相談するが、パチンコや酒の話ばかりで、まるで参考にならず…。そんな中、進路を決める三者面談の日がやってくる。雅紀の進路希望用紙はまだ空白のままで――。
この日、長谷川家に事件が起こる。大学受験が控える姉・たかこのために母・幸子が用意していた受験料の入った封筒がなくなったのだ。「誰か知らない?」と聞く幸子に、雅紀が答える…「父ちゃんが封筒持って出ていったような…」。まさかと思ってパチンコ屋に駆け付けると、純一がパチンコに興じ、その後ろポケットには『たかこ受験料』と書かれた封筒が…。激高するたかこに、純一は「借りただけ」「勝って返せば問題ないだろ」と開き直り…。翌朝、雅紀が目を覚ますと、家の中はいつもと様子が違っていて――。
娘の受験料にまで手を出した純一に我慢の限界がきて、幸子が家出してしまった。探し回る雅紀は、神社で座り込んでいる幸子を見つける。昔の幸せだった頃に思いをはせる幸子を、「僕はさ、楽しいよ。昔も、今も。…母ちゃんがいなかったら楽しくないよ」と励ます雅紀。幸子は笑顔になり――「ごめんね、帰ろっか」。 その帰り道、「そういえば、父ちゃんもびっくりしてた?」と純一の様子を気にする幸子は、何かを見つけて立ち止まる。視線の先には純一がいて――。
幸子と純一がついに離婚することになった。雅紀ら家族が見守る中、離婚届にハンを押すと、純一は荷造りを始める。純一だけが家を出ていくのだ。幸子は「まさか自分が離婚するとは思わなかったな~。でもやっぱり、みんなやりたいようにやるのが大事だと思ってね」とすがすがしい。そんな中、雅紀は、「ちょっと付き合え」という純一から、最後に“あること”を教わる――。
高校を卒業した雅紀は、デザインの専門学校に進学したがすぐに辞め、アルバイトを転々とする生活を続けていた。最近は見た目に気を使うこともなくなり、髪は乱れ、ヒゲは伸び、風呂にも入らないから汚いし臭い…。そんな生活を見かねた家族から「長く続けられる仕事を探したらどうか」と提案された雅紀は、見た目に気を使う仕事の方が良いと考えた末……ホストになると決断!みんなの制止も聞かず、派手なスーツにピカピカの靴を履き、「北海道ナンバーワンホストになる!」と宣言して――。
夏のある日――。隆の祖父・金次郎が亡くなり、渡辺家で葬式が行われる。祭壇には金次郎の笑顔の遺影。その前に正座し、神妙な面持ちの一同……の中で、モゾモゾしている隆。やがてお焼香が始まると…。 葬式が終わり、隆と政夫は庭に出て、在りし日の金次郎に思いをはせる。空には、隆が生まれた日に金次郎が出してくれた鯉のぼり――。「そうだ、これ」…政夫は金次郎から預かっていた封筒を隆に渡し――。
雅紀はろくにバイトもせず、朝起きてご飯を食べるとまた寝て…昼に起きてご飯を食べるとまた寝て…夜に起きてまたご飯を食べる…ぐうたらの極みのような生活を続けている。そんな中、幸子から「やりたいこと見つかるといいね」と言われた雅紀は、さっそく「やりたいこと見つけてくる」と外に飛び出し、夜空に浮かぶ月に向かって手を伸ばす――と、目の前に、雅紀の運命を変える男が現れ――。
隆の青春はいまだ暗中模索。大学に入ってから始めたサーフィンはとっくにやめてしまったが、「せっかく買ったから」と、わざわざサーフボードを持って大学の講義を受けていた。そんな時、一番前の席で教授にしつこく質問を続けるヤバい生徒を見て隆は衝撃を受ける。裸の江波戸先輩だ!隆はとっさに身を隠すが…。 数日後。隆は政夫と美樹子の前に正座すると、「お笑い芸人になりたい」と宣言。一緒に養成所に通う相方を紹介する――。
雅紀は久保田とコンビを結成して北海道で芸人活動を始めたが、そう簡単にうまくいくはずもなく、もちろんお金もない。そんなある日、芸人仲間から優勝賞金10万円のお笑いライブに参加しないかと誘われる。エントリーに3万円必要だと知った雅紀は、さっそく家に帰って幸子にお金を無心するが断られ…。困った雅紀は、たかこの大事なパソコンを3万円で売ってしまう――。
隆と江波戸は、芸人を目指して吉本興業の養成所NSCの門戸を叩く。「ダウンタウンになるための第1歩だな」と期待に胸を膨らませる隆。だが、夢を抱いて集まった隆ら生徒たちの前で講師の山田が言う…「皆さんはダウンタウンにはなれません」。その言葉に気が抜けてしまう隆。家に帰って「何も教えてくれない。学校じゃない」と愚痴をこぼすと、美樹子がいつになく真剣に怒り――。そしてこの日、渡辺家に思わぬ運命が待ち受ける――。
渡辺家は、母・美樹子を突然の事故で亡くしてしまった。それ以来元気がない隆の前に、美樹子が幽霊になって現れる。美樹子は、隆が芸人になれるのか、売れるのか売れないのか、将来が気になって仕方がないらしい。「あんたがお笑いやってるとこ見せてよ」と美樹子にお願いされた隆は、「今度の授業でモノボケやるって言ってたから…」と、家にある物でモノボケを披露するが、幽霊の美樹子にことごとく駄目出しされ――。
北海道で芸人活動を続ける雅紀もいつの間にか30歳。方向性の違いを理由に久保田から解散を言い渡され、ピン芸人として頑張るものの、全く人気が出ず、仕事はどんどん減っていく…。そんな中、たかこと浩之から「恥ずかしい」と言われてしまった雅紀は、「俺の本気がみんなに伝わってない」と感じ、本気を出して本気を伝えるため、東京行きを決断するが――。
雅紀が東京に行く日がやってきた。見送る家族の前で、雅紀は「3か月で売れてイチバンになって帰って来る!」と宣言。幸子から「おなかすいたら食べな」と、おにぎりの入った袋を渡されると、「行ってきます!」夢に向かって歩き出す雅紀――その背中に延夫が大きく手を振る。 久保田と2人、夜行バスに乗って東京に着いた雅紀は、おにぎりを食べようと袋を開けると、幸子からの手紙が入っていて――。
隆は江波戸と2人でお笑いコンビ・ガスマスクを結成。小さなライブ会場に出演を続けるが、いつまでたっても芽は出ない。ウケないのを客のせいにして、先輩からの苦言もどこ吹く風、売れない芸人仲間と毎日のように酒を飲み、家ではグルメ番組の食レポに「くだらねえ」と偉そうに駄目出しする…何を言っても聞く耳を持たない隆の態度に、政夫もあきれてしまい――。
東京でお笑いコンビ・マッサジルとして再始動した雅紀と久保田は、お金の節約のため、久保田の彼女みゆきと3人で暮らしている。お笑い好きのみゆきは2人にネタを指導したり、マッサジルの方向性を考えたり、すっかりマネージャー気取り。みゆきに完全に尻に敷かれている久保田の横で、雅紀はどこか居心地が悪く…。そんなある日、雅紀がアルバイトから帰宅すると、久保田とみゆきがケンカしていて――。
雅紀は1人暮らしを始めたものの、お金がなくて家賃が払えない。実家に電話してお金を借りるしかない雅紀は、全財産300円を握りしめて公衆電話に並んでいると、財布を落として困っている見知らぬおじさんに遭遇。電車代がなくて家に帰れないと言うおじさんに、雅紀は持っていた300円を渡してしまう…。その頃、北海道では幸子が55歳にして新たな夢に向かって動き始めていた――。
雅紀は部屋の電気代が払えず電気を止められてしまう。夜、信号機の明かりを頼りにひげをそりながら、「売れたら鉄板のエピソードになる」と自分に言い聞かせるが、今のところ売れる兆しはひとつもなく…。そんなある日、雅紀と久保田は、ネタ番組のオーディションで「決定的に華がない」と指摘される。どうやったら華が出るのか分からない雅紀に、スタッフは「毎日派手に遊んでいれば華が出る」と言って――。
コンビを解散した隆は、新しい相方も事務所も決まらず、お笑いに熱が入らない。毎日、政夫から500円をもらうと、カップ酒を買って野球場へ向かい、酒をちびちび飲みながら少年野球を眺めるのが日課だ。そんな隆のことを、少年たちはスカウトマンだと勘違いする。隆に気付くと急に声を出したり、きびきびと動き出す少年たち。その真っ直ぐな思いに、隆の忘れていた思いが呼び覚まされ――。
コンビを結成した隆と小田は、誰でも入れる芸能事務所に入所し、若手芸人を集めた宣材写真の撮影会に参加する。そこで雅紀・久保田のコンビと顔を合わせた隆は、バカな発言ばかりする雅紀のことが気になって…。そんな中、順番に撮影が進み、雅紀たちの番になるが、久保田がトイレに行ったきり戻ってこない。カメラマンに急かされ慌てる雅紀は、近くにいた隆の手をつかんで――。
隆と小田がコンビを結成した日から7年がたった。2人はとっくにコンビを解散していて、雅紀も久保田とのコンビをすでに解消。今は雅紀も隆もピン芸人として小さなライブ会場に出演を続けている。ライブ終わりに先輩たちと飲みに行く日々の中ですっかり仲良くなっていた雅紀と隆は、先輩たちからコンビを組んではどうかと勧められる。まんざらでもない隆に対し、雅紀は――。
雅紀と隆は、先輩芸人・風祭と一緒にディズニーランドに遊びに行くことになった。当日、雅紀は芸人仲間にだまされてスーツを着て現れる。そんな素直な雅紀とコンビを組みたい隆は、この日、雅紀に告白しようと決めていた。だが、隆が話をしようとするたび、雅紀はトイレに行ってしまったり、眠ってしまったり…。なかなか言い出せないまま、帰る時間が迫ってきて――。 この時、雅紀40歳、隆34歳。紆余曲折の果てに、錦鯉のくすぶり人生がいよいよ始まる――。
隆の家に雅紀がやって来る。2人でネタを考えるためだ。隆は雅紀と2人きりになりたいが、息子の新しい相方に挨拶したくてしょうがない政夫が邪魔に入り、さらに姉の玲子も顔を出し…。そんな中、隆の思いつきからコンビ名は『錦鯉』に決まり、みんなで仏壇の美樹子に報告する。そしてついに錦鯉の初舞台の日がやってきて――。
小さなライブハウスでネタを披露する錦鯉。スベってはいないがウケもしない。ライブの後、2人は雅紀のアパートで話し合う。隆は「もっとセンスを感じさせる内容で作っていかないと」と提案するが…。後日、2人はライブハウスの楽屋で先輩芸人ハリウッドザコシショウから声を掛けられる…「お前らさ、いつまでかっこつけたネタやってんの?」――。
雅紀は上京してから初めて北海道に帰省する。地元テレビ局のドキュメンタリー番組の企画で10年ぶりの帰省に密着されることになったのだ。幸子との再会を前に緊張しまくりの雅紀は、カメラに向かって面白いコメントのひとつも言えず…。東京では隆がテレビを見ながら「雅紀さんのいいところが全然出てない」といら立つ。そして雅紀と幸子は10年ぶりに対面するのだが――。
隆は雅紀のバカを生かした漫才をしようと決心するが、バカなネタを書いたことがないのでどう作ればいいか分からない。せめて見た目だけでもバカを出そうと考えた2人は隆の家で衣装を決めることに。七五三風、浴衣、学ラン、アメフトの防具…いろいろ試すがどれもしっくりこない。そこに政夫が現れて隆の思い出話を始めると、隆はあることをひらめき――。
試行錯誤しながらも自分たちのスタイルを見つけつつある錦鯉。でも隆はまだ何かが足りないと悩んでいた。そんなある日、2人は久々にテレビの仕事に呼ばれる。地元の人に声を掛けて話を聞く街ブラロケだ。隆とスタッフが「おはようございます」と挨拶を交わす中、雅紀だけは「こんにちは」と挨拶していることに気付いた隆は、街行く人に声を掛ける雅紀の姿を見て「わかったかも…」――。
2021年、コンビ結成10年目を迎えた錦鯉の暑い夏がやってきた。この日、いつものように雅紀のアパートでネタの打ち合わせを終えた時、幸子とたかこが現れて――。
雅紀の提案で隆の家にやってきた幸子とたかこは、政夫と玲子に挨拶する。そんな中、隆は「ちょうど話したいことがあって…」とM-1のエントリー用紙を出して――。
過去最多の6017組が出場したM-1グランプリで、錦鯉は順調に勝ち進み、準決勝を迎える。気が早い雅紀は、結果発表で名前を呼ばれたときのためにかっこいい顔を練習するが――。
M-1グランプリ2021決勝戦を明日に控え、ネタ合わせ以外に何かやっておくことはないかと心配する雅紀に、隆は「とりあえず早く寝ましょう」と答えるが――。
テレビ局の控室。「錦鯉さん、出番です!」。長谷川雅紀50歳、渡辺隆43歳――。くすぶり続けた人生の全てを詰め込んだ、奇跡の4分間が始まろうとしていた――。
実在する人だとどうしても似てる似てないという見方をしてしまう時があるが、今回はそれを感じさせず、このドラマの登場人物として観れて没入できた。
途中、OPみたいなダンスが入ったのは謎だった。あれが若干…
面白かった!
錦鯉さんのこと何も知らないのに福くんと森本慎太郎さんにつられて視聴。
1話が短いのにどこにも手を抜いてるところがなくて、お話も上手だった。
悲しいことも、人としてダメでは!?という…
「ZIP!」内で放送されていた5分ドラマ。
錦鯉が大好きなのでTVerでまとめて鑑賞。
(所々抜け番あり)
錦鯉の2人を見てると、人生何があるか分からないなと思う。
個人的にはもっともっと渡辺さん…
錦鯉がM-1チャンピオンになるまでの半生を描いたお話
錦鯉の2人を演じた森本と大知くんはホントに特徴捉えててそっくりだったね🤣
お互いの家族のエピソードがメインなんだけど、めちゃくちゃ笑えるのに急…