いよら

シスターズのいよらのレビュー・感想・評価

シスターズ(2022年製作のドラマ)
4.3
貧しいながらも懸命に生きる3姉妹の物語。
ある日、長女インジュの同僚が700億という大金を横領しその後亡くなったという事件をきっかけにして、財閥の巨大な事件に巻き込まれていくというストーリー。
全12話なので、比較的見やすいドラマかなと思います。

毎話全く予想ができなくて、ドキドキハラハラしながら見続けてました。こうなるのかな?っていう予想が悉く外れ、というより想定外の方向に話が進んでいくので、途中からストーリーの予想みたいのをするのを諦めちゃいました。各話のラストでえ??って何回言ったかわからない。。
最後まで、予想のつかない展開で楽しませていただきました。

結局はランがそもそもの要因ではあるのかなぁ…。あれを見つけなければ、この人たちはこんな生活をしていないのかも…なんて考えちゃいます。
とはいえ、権力のために、自分の利益のためだけに、殺人も辞さないっていうのは、理解できないですけどね。
それぞれが守りたかったもの、捨てられなかったもの、貫き通したもの、それによって、それぞれの結末も変わったのかなと思いますね。

主人公のインジュは、流されやすいタイプ?ちょっとイライラしてしまうことはありました。え?そう行動する?って、何度か思いました。でも、彼女の行動原理は結局は家族のためとか、自分の大事な人のためっていう部分が強いので、イライラすることはありつつも応援はしたくなるキャラでしたね。こういう役を嫌味なく演じられるキム・ゴウンはやっぱり上手いです。
インギョンは、カッコいい女性でしたね。はじめの設定はえ?ってなったけど、自分の信念を貫いている姿は頼りになりました。ナム・ジヒョンの役の中では一番好きでしたね。
3姉妹以外では、多分裏切らないだろうなと思えたのは、ジョンホ。献身的にインギョンを支える感じがとても素敵でした。何気に一途なところもポイント高いです。
チェ・ドイルは裏切られるかもと思いつつもずっと信じてました。いや、信じようと決めたっていうのが正しいかもしれない。この人は口では色々言ってても、目とか表情とかから愛を感じたし、全ての行動って実は…って思えたんですよね。結局想いを伝えることはなかったですけど、最終回の2人の姿でその後を妄想しておきます。ウィ・ハジュン、カッコよかったです!!

そして、オム・ジウォンとオム・ギジュンの2人の演技は見事としかいいようがありません。
オム・ジウォンは、作品ごとに全く違う姿を見せてくれるので、本当凄いです。
この作品の要はやっぱりこの2人だったとしか言えないです。2人の怪演があったからこそ、最後まで面白く見れたなぁと思います。

オ・ジョンセさんは、てっきり敵役としてひっかき回してくれると思っていたのに、意外に最初の方で退場…。ちょっと衝撃でした。特別出演枠だったからかな。。


⭐️注目のおじさまは、今回はオム・ギジュン。昔はいい人の役も多かったですけど、『被告人』の怪演から悪役がハマる俳優になりましたよね。今作も、端々の冷酷さがとても良かったです。
次点で、キム・ミョンスさん。最後出てこなかったですけど、捕まってそのままなのでしょうか?
いよら

いよら