いよら

財閥家の末息子〜Reborn Rich〜のいよらのレビュー・感想・評価

財閥家の末息子〜Reborn Rich〜(2022年製作のドラマ)
4.5
個人的にはかなり好き。1話のラストから、そういうこと?なるほど!となり、ハマってみてました。(途中、別ドラマを見てたのでリアタイではなくなってしまいましたけど)

前情報なしで見始めて、秘書から財閥家の末息子になるってあったから、「実は財閥の末息子っていうのが発覚したのか」とアホなことを思ってたんですけど、転生ものでした!
しかも、過去に戻って転生っていうのは新しいです。
タイムスリップと生まれ変わりがミックスされてるので、両方の面白さがありました。


ストーリー展開が読めなくて、面白かったです。なんで別人に転生したのか、そういったことは明かされないんですけど、未来を知っているドジュンが財閥家でだんだんと頭角を現していくのがいいです。未来を知っているから、いろんなことに備えていたり、未来を言い当てたりして、周りに認められていく。ある意味チートなのかもしれないですけど、それをどう活用していくかはその人の力量なわけで…。未来を知っていてもそれを言い当てたから信用されるわけでもないし、それで財閥を手に入れられるわけでもない。そのあたりはドジュンの才能ではあるんだろうなと思いつつ見てました。それに、未来を知っているからといってそれを変えられるかといえばそういうわけでもない、っていうのが。だからこそ、物語の展開が、そっちなの?そう来る?と何度も思いつつ見てました。未来を知ってるのに思い通りにならないもどかしさですね。


ソンジュンギがやっぱりカッコよかったです。一人二役、とは言っても基本的には別の時代を生きている人なので、そこまで演じ分けの必要性はないのですが、それでもヒョヌとドジュンと、また違った雰囲気を持ってて良かったです。生まれた環境が違うからこその表情だったり、仕草とかの違いがありました。メガネかけてクールなヒョヌと、ニコニコして人の心を入るのが上手いドンジュ。どっちも好きです。
そして財閥の会長のイソンミン。イソンミンはまだハラボジのイメージはそんなにないんですけど、このドラマの会社のためならなんでもする冷徹さを持ち合わせた会長役がとてもハマってました。敵わない感じがいいですね。眼光、怖かったけど、これくらいじゃないと大財閥築けないですよね!
そんな2人の演技対決が見ものでした。


1980年代からのストーリーなので、その時代の出来事っていうのが、「あー、あの時そんなことあった!」っていうシーンが多くて面白かったです。通貨危機はこの辺の時代を描く上では必須。そしてワールドカップ。(このあたりエピソードを見ると『応答せよ。1994』を思い出します)『ホームアローン』『タイタニック』やチェスの対決、いろいろありましたね。というか、株とかの件に関してはよく覚えてるよなぁって関心。。大きな出来事以外、全く覚えてなかったです、私。

ラストに関しては、個人的には満足。
そう、別なのです。それはそれ、だよね。


⭐️今作注目のおじさま。チョ・ハンチョルさん。財閥家の次男です。この人、『ヴィンチェンツィオ』では弁護士事務所の代表だったり、『海街チャチャチャ』での喫茶店マスターだったりと気になる方。今作では悪役ですけど、憎たらしいけど憎みきれない方でした。
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