EDDIE

invert 城塚翡翠 倒叙集のEDDIEのレビュー・感想・評価

invert 城塚翡翠 倒叙集(2022年製作のドラマ)
3.5
第1話が大傑作!と言えるほど面白かっただけに第2話以降の失速が大きなマイナスポイントに。
倒叙ミステリーということで、犯人が最初からわかっており、探偵側と犯人側の心理戦を視聴者側が楽しむドラマ。
だからこそ役者の演技力が大事になってくるのだが、清原果耶では成り立たなかった代物。むしろ清原果耶でなければこれだけのスコアはあげられない。

なかでも第3話の“生者の言伝”は観てられないほどにゲスト俳優の演技がわざとらしく、演出もそれを良しとしているように見えたのがキツかった。
清原果耶の怪演・名演は観る価値が存分にあるが、倒叙ミステリードラマとしては『古畑任三郎』がやはり凄かったと再認識するきっかけに。

▼Twitterに投稿した各話短評

◆ 第1話
“雲上の晴れ間”
意外性ある最終回後に始まった新シーズン。今回からは古畑任三郎的な“犯人最初からわかってる系”アプローチ。何よりも清原果耶演じる翡翠の演技が楽しみの大部分になっており、この演出は大成功。前5話と比較してもめっちゃ面白い!

◆ 第2話
“泡沫の審判”
事故と見られた出来事を殺人と推理する翡翠。事件の起きた学校にスクールカウンセラーとして侵入。犯人の目星が付く中、決定的な証拠集めに奔走する。
どんなに悪どい相手でも子供たちに「殺人は犯して良い」と胸を張って言えますか?

◆ 第3話
“生者の言伝”
嵐のような雨の中、翡翠と真はそびえ立つ屋敷で雨宿りをさせてもらう。
出迎えてくれた青年を怪しむ翡翠は様々な牽制をする。
結論がどんでん返しではあったがそれまでの進行があまりにもわざとらしい演出で今回はイマイチだったかな。

◆ 第4話
“信用ならない目撃者 前編”
小芝風花大活躍な完結エピソード前編。容疑者は元刑事の探偵会社社長。明らかに怪しいが隙を見せない。さらに翡翠たちの裏をかく只者じゃなさ加減。一筋縄じゃいかない。ラストではまさかのあの人物登場。夢の意味は!?

◆ 第5話
“信用ならない目撃者 後編”
倒叙形式として質の高いドラマだったが最終話はやや拍子抜け。前作の神懸かった最終話と比較してしまう結果に。
清原果耶と杉本哲太の演技力あってこそ観られたものの、容疑者の発言が常に怪しすぎて本当に信用ならない。
EDDIE

EDDIE