オーストリア皇妃エリザベートの出産。自由奔放で美貌の彼女は恋愛結婚する。宮廷のしきたりと跡継ぎ出産の重圧に苦しむ。姑は煩くめったに里帰りも出来ない。戦争介入に悩む皇帝が気の毒。義弟がウザい。

涙😱😭

辛いけれどどうにもならないことか多すぎて…想像を絶する。
シーズン３待ってます！

待望の第二シーズンだが、面白くて、たった２日で観終わってしまった💦

前回から時間が経過しているが、子供が誕生したりなどの変化もありつつ、イタリアの独立運動など帝国崩壊の前兆が出始めたりと時代の渦に翻弄されていく。ファッションなどはモダンなデザインを取り入れていて、古臭さがないのがよい。ただやはり主人公の気が強過ぎるのと、彼女の立場を考えると自分勝手過ぎる気もする。

ぜひ第3シーズンに続いてほしい。可能であればエリザベートの生涯まで描き切ってほしい。

なかなか歴史の勉強にもなる。以下は個人的な歴史に関するメモ。

・劇中にフランス国王の「ナポレオン3世」が出てくるが、これは有名なナポレオン・ボナパルト（ナポレオン１世）の弟のルイの子供であり、甥にあたる（ナポレオン１世の直系男子はナポレオン２世が若くして亡くなったため絶えている）。ナポレオン１世の失脚で亡命していたが、七月王政が打倒されたことで帰国し大統領に就任。その後、クーデターで皇帝に即位したのがこのナポレオン３世である。ちなみに、普仏戦争で捕虜になり帝政は崩壊し第三共和政へ移行したため、フランスの歴史上最後の君主となっている。劇中でも描かれるが、パリを現在の美しい街並みに整備したのは彼の功績である。

・皇帝の弟のマクシミリアンはベルギー国王の王女シャルロッテと結婚している。劇中でも気が強そうに描かれるが、実際、シャルロッテはなかなかプライドが高かったようで、王女であったのに、オーストリアでは大公妃の身分であることが不満だったようだ。その後、マクシミリアンはメキシコ皇帝に即位し、シャルロッテは皇后となるが、あえなく帝国は崩壊しマクシミリアンは処刑された。シャルロッテは精神を病んで祖国で幽閉されて生涯を閉じたそうだ。

・エリザベートの姉のヘレーネは、マクシミリアン・アントン侯爵と身分差の結婚をしたことが描かれている。当時、原則的に王族同士で結婚するが、相手方の一族は諸侯の陪臣化に伴って領邦君主の身分を失っているため、王族ではなかったので、身分差の結婚だったので、なかなか許可が下りなかったことのようだ。

・エリザベートの妹のミミと呼ばれていた１６歳の少女がシチリアに嫁ぐが、これも事実で、結婚相手はその後、両シチリア王フランチェスコ2世として即位し、王妃となっている。ただガリバルディ及びサルデーニャ王国により両シチリア王国は瓦解し亡命を強いられる。