漱石枕流

ナショナル・トレジャー 一族の謎の漱石枕流のレビュー・感想・評価

3.8
劇場版1作目が好きだったので、けっこう期待しての鑑賞。ただ、最初は戸惑った。主人公がメキシコ人の若い女性に置き換わったことで、作品の雰囲気がずいぶん違うように感じたからだ。

しかし、謎解きが始まるとこのシリーズならではのワクワク感が蘇ってきた。さらに作品世界も劇場版と繋がっている。話を追っていくにつれてどんどんおもしろくなり、序盤にあった不安は次第に消えた。

そしてもうひとつの期待は、お久しぶりのキャサリン=ゼタ・ジョーンズ。ところが、誰を演じているのかすぐにわからない。まさに主人公が言う「『ビック・リトル・ライズ』に登場しそうなおばさん」になっていたからだ。

しかしニコール・キッドマンやリサ・ウィザースプーンと共演できなかった恨みからか、後半にかけて悪役ぶりが炸裂する!(笑) 徹底的に主人公の前に立ちはだかるので、最後までおもしろさが維持されるのだ。

残念なのは、チープに感じられる箇所がいくつかあること。特に刑務所からの脱走シーンはリアリティーのなさにがっかりさせられた。あと最終回も雑に感じられた。

全体的に見てもそれほど予算はかかっていないように見える。Disneyは巨大企業のわりに、HBOやAppleほど太っ腹ではないのだろう。さらに鑑賞中に打ち切りを知って、これまた落胆。

最後に、ワンシーンでもいいからニコラス・ケイジには顔を出してほしかった。

[ドイツ語吹替音声+日本語字幕]2023/10/31-11/12 Disney+
漱石枕流

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