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模仿犯のdaiyuukiのレビュー・感想・評価

模仿犯(2023年製作のドラマ)
4.3
1997年。若い女性を狙った凶悪な連続殺人事件が世間をおおいににぎわせていた。被害女性たちは拉致監禁され、性的に暴行され、そして惨殺死体で見つかった。
能のお面をかぶった犯人・ノウ(Noh)からビデオテープが届く。テープには誘拐されて殺された何人もの女性の姿が映っていた。
さらに犯人・ノウは事件解決に奮闘するグォ検事を挑発する。
グォ検事やリン刑事は、事件解決を心に誓った。
親友を殺人鬼・ノウに殺されたTV局員・イェンジェンもグォをサポートする。
しかし犯人は複数いるようで、殺人鬼・ノウの行動は予測を超えていた…。
宮部みゆきの「模倣犯」を、台湾ドラマ化。

今回は、家族を皆殺しにされ犯罪を憎むグォ検事が、ノウが仕掛けた連続殺人事件を捜査する王道サスペンスミステリーの中で、犯罪を憎むグォ検事のトラウマや娘と上手くいっていないリン刑事の葛藤を浮き彫りにしつつ、殺人鬼ノウが話題性を追うマスコミの下衆さや話題に乗りやすい大衆の移り気を悪用する狡猾さは原作よりグロさが増している。
追い詰められたグォ検事が、ノウを捕まえる為に仕掛けるクライマックスは原作通りだけど、だからこそ爽快感あるし、殺人鬼ノウの因果応報な末路も原作の意図通りで、少なくとも中居正広の映画版より遥かに原作の意図を昇華した台湾サスペンスミステリードラマ。
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