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作りたい女と食べたい女 シーズン2のdaiyuukiのレビュー・感想・評価

5.0
料理が大好きだが、ひとり暮らしで少食のため、もっとたくさん作りたいと日頃から感じていた野本さん(比嘉愛未)。
同じマンションに住む、豪快な食べっぷりの女性・春日さん(西野恵未)との交流が始まり、2人で料理を作って食べることで関係を深めていく。
いつしか野本さんは、自身がレズビアンで春日さんへの思いが“恋”だと気づき、自分のセクシュアリティや春日さんとの関係を模索する。
野本さんと春日さんの間の部屋に越してきた会食恐怖症の南雲さん(櫻坂46藤吉夏鈴)やSNSで知り合ったレズビアンでアセクシャルの矢子さん(ともさかりえ)など新たな友人たちとの関係や、2人の恋の行方を描くシーズン2。
人気漫画「作りたい女と食べたい女」(つくたべ)を原作にドラマ化。2022年放送の前作(第1回~第10回)につづくシーズン2・全20話(第11回~第30回)。

シーズン2は、前作で春日さんへの想いが「恋」であることに気づいた野本さんと野本さんへの想いが「恋」であることに次第に気づいた春日さんが、お互いの想いを確かめ合い関係を発展させるロマンシスが濃い。
特に、バレンタインデーに自分の生きづらさの元凶だった家族と決別する決意をした春日さんが、野本さんに自分の気持ちを告白するくだりは、特に沁みた。
野本さんと春日さんを中心に、会食恐怖症を抱えた南雲さんやレズビアンでアセクシャルの矢子さんの、様々な悩みを抱えた者たちの「他人だけど身内」であるシスターフッドが、カレーパーティーやたこ焼きパーティーなどの中で描かれていて、人と食べることが苦手な南雲さんが野本さんたちと集まって食べなくても楽しく過ごせる中で少しずつ成長していったり、矢子さんが野本さんや南雲さんのお姉さん代わりにさりげなく支えたり、美味しいもので繋がった人たちの絆が心温まるものがあった。
もちパーティー、カレーパーティー、たこ焼きパーティーも賑やかで楽しかったが、ロールキャベツや恵方巻やみぞれ鍋などそれぞれの季節にあった美味しい料理もたまらないグルメシスターフッドドラマ。
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