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お別れホスピタルのdaiyuukiのレビュー・感想・評価

お別れホスピタル(2024年製作のドラマ)
4.7
ある街の病院にある療養病棟。そこは、余命数か月と判断される人や、病状に加え認知症などで日常生活が困難な人がたどり着く場所。
その最前線に立つ看護師、辺見歩(岸井ゆきの)は、意思表示の難しい患者さんのわずかな変化も見逃さず、そこでの日々が最善であるよう努める。
非常勤で一般病棟からやってきた医師、広野誠二(松山ケンイチ)も戸惑いながら、辺見とともに患者さんや、その家族の事情に巻き込まれ、関わっていく。
ただ苦痛を取り除くだけでなく、その人らしい「限りある生のかたち」を求めて日々奮闘する。
そして、訪れた最期から、その人なりに「生き切った命」を見届ける証人となる。
患者さんや、その家族、そして彼らと関わる医師や看護師の、葛藤や、怒りや、悲しみや、小さな喜びや、笑顔や素顔の先にあるドラマを通して、「死を迎える」ことと、「生きる」ことの意味を問いかける。それは、私たちの未来への一筋の光につながっていく。
「透明なゆりかご」の沖田×華×安達奈緒子のコンビが、再び放つヒューマンドラマ。

ガンや難病などで余命宣告された終末期医療の患者の痛みを緩和しやりきれない思いや葛藤に寄り添って奮闘する看護師や医師の目線から描かれていく、限りある生をどう生きるか模索し葛藤する終末期医療の患者や家族のかすかな希望や喜びや怒りから、古田新太や木野花など演技派俳優のナチュラルな名演と岸井ゆきのや松山ケンイチの朴訥とした演技のぶつかり合いで描かれていて、やがて訪れる死という理不尽に向き合う人間の割り切れない怒りや悲しみやかすかな希望が観る側に突きつけられる骨太な医療ヒューマンドラマ。
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