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賭けからはじまるサヨナラの恋のdaiyuukiのレビュー・感想・評価

4.3
職場では無表情で仕事に厳しく氷鉄の女という異名を持つヒロイン・奈央(山崎紘菜)。
そんな奈央に冷たくあしらわれた先輩社員たちが、その腹いせに自分を落とせるか賭けをしている場面を目撃。
ウソ告白を迫られていたのは、奈央が長年片思いをしている同期・里村(小関裕太)だった。
奈央は、会社を辞める前にいい思い出を作る為、ウソ告白と知りつつ里村と期間限定の恋をする。
同名コミックのドラマ化。

職場では同僚と仕事以外の付き合いはせず仕事に厳しい「氷鉄の女」と呼ばれているが、実は新人研修時代から里村に片想いを拗らせる奈央。
イケメンだが仕事にも恋愛にも優柔不断な里村。
職場で弱いものイジメする先輩たちに、「ウソの告白をしてしばらく付き合い、それから別れろ」と里村が命令され、ウソ告白と知りつつ奈央が里村と付き合うところからストーリーが始まる。
ここで、「長年片想い拗らせてきたからって、ウソの告白と知りつつ付き合うなんて、いじましくない?」と思うか、「ウソの告白と知りつつ自分の片想いに決着をつける為に付き合うなんて、可愛い」と思うかにより、このドラマに乗れるが決まる。
恋愛経験があるとはいえ、デートの中で奈央に惹かれていきながらも、ウソ告白を奈央に告げるか迷う里村。
ウソ告白で期間限定の恋愛ごっこと知りつつ、職場では見せない里村の素顔を知り、さらに惹かれてしまう奈央。
ふたりのじれったい恋愛模様を、奈央と里村の親友と同じく、じれったく思いながらも応援したくなる。
ウソ告白であると知り、一度は別れた後、奈央に真剣に向き合う為に優柔不断な自分を変えようとする里村の奮闘、里村の奮闘に刺激された奈央と里村の親友や里村にウソ告白を強制した先輩の変化に、「仕事も恋愛も人生も、一歩勇気を出して踏み出す事で、変わっていくのだなぁ」と心が熱くなった。
少女漫画社会人版のようなハッピーエンディングも爽快で、ポーカーフェイスと内心のワチャワチャした心の声の演じ分けで奈央を絶妙に演じる山崎紘菜や優柔不断だがイケメンな里村がハマっている小関裕太や筧美和子や坂口涼太郎のラブコメ演技に惹きつけられたジレキュンドラマ。
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