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悪の教典-序章-のdaiyuukiのレビュー・感想・評価

悪の教典-序章-(2012年製作のドラマ)
4.3
蓮実聖司(伊藤英明)は、ニューヨーク・ウォール街の名門投資銀行モルゲンシュテルンに勤務し、戦争のような毎日を送っていた。 
順風満帆だった蓮実は、ある日突然、会社を辞め、日本に帰国。 
蓮実が新たに選んだ道──それは、高校教師だった。 
蓮実が赴任したのは、生徒にも教師にも問題だらけのとある私立高校。そんな中で蓮実は、授業も面白く、頼りがいのある先生として、いつの間にか「ハスミン」とあだ名で呼ばれるほどに生徒から親しまれていった。そして次々と、あざやかに問題を解決していく蓮実は、職員やPTAからの信頼も獲得していく。蓮実は、まさに「教師の鑑」だった。 
新任スクールカウンセラーの水落聡子(中越典子)は、事あるごとに、蓮実に助けられていた。カウンセリングにも理解のある蓮実に、次第に惹かれていく聡子。そんな聡子の様子に、養護教諭の田浦潤子(高岡早紀)は気づく── 
一方、「ゾンビ」と蔑まれて学園中から嫌われる教師・釣井正信(吹越満)は、聡子に対し、意味深なメッセージを送る。「蓮実は危険だ」と── 
聡子は、蓮実の力を借りつつ、学園の諸問題に立ち向かう。だが、いつの間にか彼女の身にも危険が差し迫っていた。そして聡子が辿り着いた、驚愕の真実とは――! ? 
映画「悪の教典」以前のエピソード0。
熱心な生徒思いの教師、その素顔は生徒だけでなく同僚教師の家庭環境や心理的な傾向まで分析し、まるで周りを駒のように知らず知らず操り邪魔者は排除するサイコパスである蓮見の恐ろしさが、スクールカウンセラーの水落は愛情に飢えている心理的傾向を利用して懐柔し、暴力的な傾向がある蓼沼という生徒のトラブルを解決して生徒の信頼を得て、生徒の情報は生徒や養護教諭の田浦(高岡早紀)を利用して得るなど、周りの人間を利用して自分の利益を得るエピソードを通じて描かれ、徐々に明らかになる蓮見のサイコパスとしての恐ろしさが丁寧に描かれたサイコサスペンスドラマ。
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