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あれからどうしたのdarumaのレビュー・感想・評価

あれからどうした(2023年製作のドラマ)
4.0
年末録画をようやく鑑賞。めっちゃ面白かったー!!映画「宮松と山下」の監督集団「5月」の作品ということで、めちゃめちゃ楽しみにしてたドラマ。案の定感が凄!「ピタゴラスイッチ」とか作られている方です。

全3話のオムニバスなんですが、どれも面白い!
まず、音声と映像が違う。何だろう…表と裏、みたいなキャッチフレーズが付いていましたが、まさにそれ。表面的に会話している内容が、実は嘘八百で、映像が事実を表現している…みたいな?
この時点で話(会話)が入ってこない(笑)
目と耳から全く違う情報が入ってくるので、頭で処理しきれないというか…もんのすごく頭がいい人が作ってるんだな!感がありありとしました。さすが東大御出身…
なので、凡人の私はちょいちょい巻き戻しながら観ました(笑)

内容的には、1話の職場モノで掴みはOK、2話が家族、3話はまた職場で戻った感がちょっとありましたが、転の転が結構効いてる…!
どれが一番好きって決められないけど、演者さん的には3話の井之脇海くんと岸井ゆきのちゃん目当てに観ました。こちらも案の定!ゆきの嬢が最高すぎた!!(お別れホスピタルの前哨戦)ちなみに1話のキャストが満遍なくよかった。

ただ、ちょっと癖はあります。なんていうか…男性から見た女性像、みたいな?(制作陣に誰も女性が居なかったと思います)
あ!でもプロデューサーさんは女性なんですね。ちょっと驚き。でも逆にそうなのか、感も。

以下、各話感想。

第1話「虚実の社員食堂」
オープニング作品らしく、このドラマの肝を満遍なく入れ込んでいました。職場の同僚6人がランチタイムに「昨晩の飲み会の後、何をしたのか」(これが1話の「あれからどうした」に相当する)を順番に話すのですが、事実を話している人とそうでない人が居ます。で!それが…真実が一番真実に聞こえないという(笑)世の中どんだけ嘘で廻ってんだ!!(爆)
臼田さんはこの役大丈夫だったのか…!?
ちなみに私、田村健太郎さんが好きなので注目していたせいか、キーは結構最初から気付きました。やっぱり!という感じ。
個人的に食堂の2人が三河悠冴くんと石川瑠華ちゃんでこれまたテンション上がった!どんだけ映画ファンの為の作品なんだ…^^
あとエンドクレジットで我妻三輪子さん!ええ!?どの役…?飯豊まりえちゃんと喋ってた人か!言われてみれば…
とにかくキャストが超豪華!!

第2話「久保家の隠しごと」
1話がNHKにしては結構どぎつい感じで終わったので、これはホームコメディだけど、どうオチを付けるのか…と思っていたら、なるほど。
でも、個人的には1話も2話も結構女性が微妙な感じで描かれていて、それがまたなんていうか…。。と思った(苦笑)
お母さんが一番タチ悪くない!?(笑)誰にも迷惑かけてないっていう意味では1番いいんだけど…
お姉ちゃん役の子、「生理のおじさんとその娘」の子だったのか!(観てたけど憶えてなかった)

第3話「制服を脱いだ警察官」
これが大本命だった訳ですが、
とにかく岸井ゆきの嬢!!
彼女が超・超・超可愛いです!!!
キュンしかなかった…!!!^^
岸井ゆきのちゃんファンは必見!!!

・・・からの!
芹澤興人さんが凄い所かっさらって行った…

井之脇海くんは「トウキョウソナタ」に出てたから出たのかな?と思った。(脚本・演出のお一人である佐藤雅彦さんは黒沢清監督がいらっしゃる東京藝大の方です)
2話の角田さんの役がなんかちょっと「トウキョウソナタ」の香川さん(の設定)ぽかった…
「宮松と山下」の制作陣という頭があるからかもしれないけど。
ちなみに海くん、君、映画好きでしょう!(笑)

3話とも、大どんでん返し…ってほどではないけど(基本、全部伏線がわかったので。わかるという事は敢えてわかりやすく入れているのではないかと思った。別に私は勘が良いという訳ではないと思うので)、ちょっとした意外性というか、誰が何を知っているのか、という点に着目して観ると、また違った面白さがあると思います。

総じて、どれもシニカル。
ブラックが好きな方に超おすすめ。
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