このレビューはネタバレを含みます
原作好きなのでやはり"あの一行"をどうするのか興味があったので鑑賞。
あの衝撃は文章で読んでこそなので、先にドラマを見てしまうともう原作では味わえないと思います。
なので先に原作を読むのをオススメします。
（ここから超絶ネタバレあり）
原作者の綾辻行人も言ってる通り、映像化不可能なのにどうやって実写化したのか、そこが最大の肝であると思う。
蓋を開けて見れば何の事は無い。
「十角館の殺人」の漫画版と同じ方式を取っているだけだった。
つまり同一人物なのに風貌を変える事によって視聴者にバレないようにしているというもの。
しかし、漫画と違い実写だと限界があり、どうしても気付かれてしまうだろう。
そこは対象者をあまり映さないようにしていたり、あまり有名じゃない役者を使っていたり、公式サイトでも役名を書いていなかったり、色々苦心の後は見られる。
前髪が変わっていたのは風邪で寝ていたという事で正当な理由はあるものの、あの眼鏡は何なんだよと、明らかに視聴者を騙すための不自然さを感じたのでちょっと微妙。
それでも、ここまで正面から原作通りに描き切ったというのはなかなか勇気があるし、変に変えられるよりは良かったかなと思う。
また、ドイル役の人と島田潔役の青木崇高のコンビがとにかくハマっていてこの二人の掛け合いが一番面白くて良かった。
十角館の内装に関してはどうしてもセット感が出てしまっていて、思ったよりも中が狭く感じた。
十角形のカップなど小道具は作り込まれていて良かった。
あと島の雰囲気はミステリアスで原作に近いものがあったのでワクワクさせられた。
全体的にはとてもクオリティの高い作品だったので満足かな。
