空

ここに来て抱きしめての空のレビュー・感想・評価

ここに来て抱きしめて(2018年製作のドラマ)
3.1
タイトルとジャケットで王道恋愛ドラマかと思いずっとスルーだったけど、Twitterのフォロワーさんの「サイコパスなやつ」というツイを見て興味が湧き視聴開始。

一途な愛とサイコパスという相反する2つを効果的に観せるための演出、編集技法が秀逸。
全く別々のカットを交互に繋ぐクロスカッティング、フラッシュバックは多用すると陳腐になりがちだけど全くそんなことはなく、むしろその緊張感にぐいぐい引き込まれた。

大胆に切り替わるカットや、あえて違和感ある音楽挿入は、加害者である父の息子でありながら連続殺人犯の娘を愛するという主人公の揺れる心情、葛藤、彼自身の二面性で、主人公に感情移入して何度も胸が苦しくなった。
この主人公を演じたチャン・ギヨン氏の強くて真っ直ぐな眼差しも印象的だった。

主人公とヒロインの少女少年期と現在の姿があまりにも違うことや、ご都合主義的展開、セリフが多々あって脚本はイマイチだったけど、クオリティの高い映像演出に満足。

韓国地上波ドラマって映像クオリティの振り幅がすごい。同じ局でもチープなのはすごいチープ。なんでこんなに差があるんだろ・・
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