『ブラック』『ボイス』などサスペンス×アクションに定評のある韓国のケーブルテレビOCNドラマ。
昭和感満載の邦題とジャケットに一瞬躊躇したけど、『ブラック』も『ボイス』も面白かったのでOCNを信じて視聴。
結果、観てよかった。
原題の『터널』(トンネル)のままでいいのに。
ストーリーは主人公グァンホが30年後にタイムスリップした切っ掛けとなった事件(メインストーリー)と、グァンホが現代の刑事たちと事件を解決していくというサブストーリーの2本構成。
サブストーリーを1話完結としつつ毎回ラストでメインの事件の謎が少しずつ明かされるから、毎回次が気になる終わり方で没入感がある。
しかも後半になるにつれてメインの描写が多くなり、7話辺りからぐっと面白くなる。特に10話から最終話までは一気見した。
ただ、現代と過去を繋ぐ刑事ドラマといえば『シグナル』だけど、シグナルのような緻密さはなく、ちょっと不自然だったり無理なストーリー展開が所々あった。まあシグナルが完璧すぎるんだけど…
それでもメインの構成や登場人物のキャラクターが良かったので気にならないくらい面白かった。
『ボイス』や『ブラック』ほどのハードアクションはなく、残虐なシーンも少なめなので気軽に観れた。
韓国の刑事ドラマは主人公が上司や他の刑事たちと衝突することが多いけど、これは強行係1チーム全員仲が良く一緒に事件を解決していて、皆がいいキャラクターとして描かれていた(主人公とチーム長が他のドラマではあり得ない特殊な関係性にあるからだと思う)。
あと、連続殺人をテーマとする重厚な刑事ドラマは雰囲気を少しでも軽くするため無理やりコメディパートをぶち込むことも多いけど、これは強行係1チームの刑事たちのやり取りに無理がなくて、自然とクスッとほっこりできたのも良かった。
それにしてもキム・ソンジェ演じたユン・ヒョンミンが主役を食うほどカッコ良かった。元プロ野球選手とは思えない演技力。
その身体能力を活かしたアクションなんかもハマるだろうな。
他の作品も見てみたくなった。