山岡

デスパレートな妻たち シーズン6の山岡のネタバレレビュー・内容・結末

4.5

このレビューはネタバレを含みます

犯人当てミステリーの要素が強く、これまでにない面白さが感じられたシーズン。何度かのミスリードを経て、最終的に意外な真犯人へと辿り着く流れは見事だった。また、母親の愛に飢えて殺人鬼となったエディがリネットの出産に立ち会うという非凡な展開には感嘆せざるを得なかった。

連続殺人話と併せて本シーズンの軸になったのが元エコテロリスト アンジーの家族の物語。徐々に謎が明かされていきながら、同時にウィステリア通りの面々と打ち解けていく流れはシーズン4のキャサリンのストーリーと通ずる面白さがあった。

あとシーズン3からお馴染みとなった中盤のジェノサイド展開だが、今シーズンはなんと飛行機がウィステリア通りに突っ込んできてシーズン1からの登場人物であるカールが退場。911の記憶も生々しく残る中でのこの内容はかなり挑戦的だったと言えると思う。

個人的に気になったのはスーザンとマイクに人生を掻き回されたキャサリンへの住民からの冷たい仕打ち。特にブリーはアルコール依存症だったどん底の時代を彼女に支えてもらったのだからもう少し彼女の肩を持ってあげても良かったのでは…と感じた。

あと最終回に至るところでシーズン1のホアニータ・ソリス轢き逃げ事件を蒸し返してきたのは笑った。制作者は過去のシーズンを研究し尽くしてストーリーを作っているのだろう。
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