ニューヨーク、ヘルズキッチンに住むジェシカ・ジョーンズ(クリステン・リッター)は、エイリアス探偵事務所の私立探偵で元ヒーロー。
彼女は、超人的な怪力の持ち主だが過去のある事件からPTSDに苦しんでいる。
ある日、彼女の事務所を訪ねてきた夫婦から失踪した娘ホープの行方を探して欲しいと依頼される。
ホープを探して調査を進めていくうちに、ジェシカは彼女の人生を狂わせた過去の元凶キルグレイブ(デヴィット・テナント)が事件に関係していることに気付く。
ジェシカは逃げたい気持ちを抑えながら、ホープを救い忌まわしい自分の過去にケリをつけるため、事実と向き合いジェシカの義理の家族で親友トリッシュ(レイチェル・テイラー)やジェシカに探偵の仕事を依頼したり融通してくれるやり手弁護士ホガース(「マトリックス」のキャリー・アン・モス)と協力して行動を起こす。
マーベルコミック「エイリアス」を元にしたテレビドラマ。
しょっちゅうお酒を飲み、人と容易く心を許さないし時には親友でさえ拒絶するが、それは自分とキルグレイブの戦いに巻き込んで傷つけたり死なせたくないからというナイーブな優しさがあり、キルグレイブの洗脳の下で殺人など汚いことをやらされた贖罪をしたいという人助けをしたい思いがあるジェシカ・ジョーンズというユニークなキャラクターに脆さとタフさと人間味を与えたクリステン・リッターのはまり過ぎな演技、ハードボイルドなジェシカと密かにヒーローに憧れるトリッシュとの絶妙なコンビと女同士の強い絆、ハードボイルドだけど脆さや孤独を抱えるジェシカを愛し支えるジェシカにキルグレイブの洗脳から救われたマルコムやキルグレイブに洗脳されたジェシカに妻を殺されながらジェシカと恋仲になるルーク・ケイジ(マイク・コールター)のサポート役に徹する男の健気さ、血縁を無くしたジェシカや子役の頃から虐待する母と腐れ縁のトリッシュなど孤独なキャラクターが強い絆で結ばれる疑似家族関係、自分の手を汚さず周りを操るキルグレイブに苦戦を強いられ周囲の人間が本当に味方なのか疑心暗鬼になりながら多数の犠牲を出しつつキルグレイブの弱点や過去を探り陪審員にキルグレイブの洗脳能力を信じさせるための証拠を掴むべくジェシカ・ジョーンズが逆襲していくハードボイルドサスペンスな展開はアメコミ初心者でもハマる傑作サスペンスドラマです。
アベンジャーズのニューヨーク決戦の巻き添えで家族が死に能力者を憎む人間にジェシカ・ジョーンズが撃たれたり、キルグレイブやジェシカ・ジョーンズの能力を呼び覚ました謎の組織「IGH」やクライマックスでジェシカ・ジョーンズやルーク・ケイジを救う看護婦クレア(ロザリオ・ドーソン)が「デアデビル」でデアデビルを救う看護婦と同じだったりなど他のマーベル映画やドラマのリンクも、見逃せません。
