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ファイアーボーイズ ~め組の大吾~のmatchypotterのレビュー・感想・評価

3.8
『JIN』のシーズン1と2を立て続けに観たら、何かいつもと違うスイッチが入ってしまったらしい。
ノスタルジックというか、昔観てワクワクしてたところに手を出す。

『め組の大吾』、原作コミック読んだことないけど、『バックドラフト』好きとしては、これは昔観てそれが日本風にされてて、なかなかテンション上げて観られる。
山田孝之の大吾がめちゃくちゃハマってる。

今回も改めて観て興奮。ワクワク。
消防士。こんな身近に、命懸けで、勇敢で、危険と隣り合わせのカッコ良い男の子が憧れる職業は他にないんじゃないか。

それでいて、絶対になれそうもない、永遠の憧れの職業、それが消防士。

そして、ヒロインがまったく別タイプで3人いるのもアガるポイント。

大吾、山田孝之の憧れの先生、小西真奈美。
この頃の小西真奈美は完全に高嶺の花の天使タイプ。王道。
大吾の同僚、内山理名。まひる。ポンプ士を目指すも、女性というだけで法律上の問題もあって業務上、重い物を運べなかったりして、消防車の運転手で燻っているパキッとした女性。
気丈だけど、脆いところもあって元気と勇気をもらえる。

そして、、、このシリーズの本命、ミムラ。純ちゃん。救命救急士、消防車ではなくて、救急車の方。
彼女がセンセーショナルに登場。

大吾は小西真奈美に憧れまくってるわけだが、どう見てもここは純ちゃんだろ。なぜ、それに気付けない。どんだけ節穴か。
こんな献身的で勇気があって面倒見が良い包容力と母性も持ち合わせ、いざという時の行動力もあり、素敵な笑顔。

ミムラを観ずして何を観る。勇敢な消防士達の物語を観るわけだが、そういう見どころもたくさんある本シリーズ。

さすがフジテレビ。
『踊る〜』『海猿』『コードブルー』、勇敢に人命と尊厳を守り抜く職業系。“描く”、というより、“魅せる”。
映像で、TVドラマとしてエンターテインメントとリアルを融合させてエモーショナルな職業ドラマ。

所長、隊長、赤星、博士、植木、甘粕、まひるちゃん、そして、大吾。
ぶつかり合い、友情や絆が芽生え、信頼と勇気を持って炎と向き合う。
チームというか、むしろ命を預けて1つ屋根の下に暮らす家族。

全話を通して大吾とメンバー1人1人とのエピソードがあり、それを観ながらなんだか自分も彼らと一緒に1つ屋根の下にいるような熱い気持ちになれる。

特に純ちゃんと山越え、まひるのプロ意識、植木さんのエピソードがとても心に残る。
植木さん、『踊る〜』でいう和久さん。素敵なキャラクター。

最終話を観た時に思ったことがある、、、、この彼らの最後の現場、『ゴーストバスターズ/アフターライフ』、、、もう感極まる。

野生の勘のような、根拠も、計画もない無鉄砲さ。でも、勇気と執念と情熱と運の良さは誰にも負けない“人命救助”の天命を持つ大吾のアツくて熱いドラマ。

ORANGERANGEの『ミチシルベ』、懐かしい。当時、全盛期。この楽曲もめちゃくちゃよく合う。

大吾と甘粕、まひると純ちゃん、なんて羨ましい関係なんだろうか。
これも死線を潜るからこそ生まれるモノもあるのかも知れない。友情を超えた友情。

憧れるだけでは絶対やれない職業だが、憧れざるを得ない。


F:1805
M:485
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