えぬ

LAW & ORDER: 性犯罪特捜班 シーズン22のえぬのレビュー・感想・評価

4.0
ここのところ見ごたえがあって面白いストーリーが続いてきたと思うけど、このシーズンはコロナ禍のさなかに頑張って撮影を敢行した(それも一大surgeのあったあのNYCが舞台)ということで、劇中にもいろいろ影響が及んでいます。制作側の本気とか真摯な態度であり、ガッツある挑戦と思います。

が、鼻出しマスク・顎マスク・片耳マスク・建物に入ったらとたんに外してしまう・話す時にみんなで外すなど、やっちゃいけない典型例・間違ったマスク着用のオンパレードすぎて、それが気になって気になってしょうがなかった。どうせコロナ禍の世相を出すのなら、しっかりマスクぐらいし続けて欲しいところ。アメリカ人がマスク嫌いなのはわかるけど、せっかくのN95みたいな高機能マスクまでもがそんなぞんざいな扱い受けてるのを見ると、マスクが泣くぞと思ってしまう。

1話40分程度で、ギュッと凝縮していてダレることも無駄もなくテンポよく実に深い話が進んでいくので、全く飽きずに面白く見られてよい。韓ドラのように1話あたりどころか全体がやたら長く、時には倍速や早送り駆使を強いられるようなドラマに疲れてる時に見ると、ものすごく新鮮。てか、このスピーディーさに慣れてしまうと、戻れなくなるかも?というぐらい快適。

私にはアメリカドラマの女性主人公の犯罪物は相性良いみたいで、このドラマとクローザー、コールドケースが自分の中では鉄板です。これまでいろいろ見たけど、アメドラの他の犯罪物は人気作でもなぜか途中で飽きてしまうとか、イマイチ面白さを感じないものが多いので、今後も長く続いて欲しいシリーズ。

シーズン6ぐらいまではCSで放映されるたびに見てた覚えがあるけど、その後のシーズンでは見れてないものが多く、CSでまたシーズン1から順に放映し始めたので、コンプリートするのが楽しみ。初期は割り切れない・後味良くない・かなりしんどい話も多かったけど、このところそういうのが控えめというか、捜査班&DAが勧善懲悪的にスッキリ片を付けてくれる話が多いので、見てるこちらもストレス軽減されて良いです。やっぱり、重い題材で胸●悪くてストレスだらけだと、つらいばっかりでなかなか見続けられないもんなあ・・・と思うので。で、そんなに毎回うまくいくわけではないという部分に対し、アメリカの社会問題や矛盾などをたっぷり盛り込んでリアリティを補強している丁寧さがすごくいいです。

ICE T扮するフィンやロレンズ、カリシとバラエティに富んでいて、オリビアが率いる今のチームもまとまっていて好きです。ステイブラーは次のシリーズに戻ってくるのでしょうか?このシリーズを最後に他に二人がこのドラマを離れるとか見た気がしますが・・・。
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