綾

ゲーム・オブ・スローンズ 第五章: 竜との舞踏の綾のネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

キツイ……相変わらず面白いんだけど、本当に嫌な気持ちになるシーンが多い……
Season3 のタリサのお腹を何度も刺すシーンとかもやけど、シリーンの火炙りとかサーセイの償いとか…あまりにキツくて観ていられなかった…
いくらなんでもやり過ぎでは…?

GOTは、人間の邪悪な面をとことん描き出す。善い面も描かれるけど、今のところあんまり釣り合いは取れてない。理性の通じない暴力的な世界に、そろそろ本気で疲れてきた…
物語はフィクションだけど、人間の本質としてはリアルなの、吐きそうになる。誰のことも、本気では嫌いになれない…

シーズンを重ねるごとに憎々しいサーセイ。彼女の立場も尊重したいのに、どうしてそんなに邪悪なの…?と呆れてしまう。でも。あれは酷い。なにもあそこまで…と思う。本当に酷い。(撮影は合成だと知って安心した…)

ジョフリーの退場にほっとしたのも束の間、同じくらい Monster なラムジー。サンサの運命も言葉が出ない。塔の蝋燭、ブライエニーとのすれ違いに絶望した。

メリサンドルは生理的に苦手だったけれど、今シーズンで完全にダメになった…スタニスのターンは正直ずっと好きじゃなかった。でも、玉葱の騎士とシリーンのやり取りは大好きだったよ。

サムはずっとサムのまま。だけど、どんどん強く逞しくなっていく。「僕が最後に見るのは、失望したジリの目だ。白き魔物の大群の方がマシだ」かっこよかった。

ジョンスノウは、きっとメリサンドルが復活させるんやろうなあとは思うけれど。リアルタイムで観ていた人の衝撃たるや…きっと凄まじかったやろうね…ジョンはここで死なないと知っている(ジャケットにいるからね)私でも、え………?と思考が止まりかけた。GOTならやりかねない。

エラリアの復讐は、気持ちはわかるけど無茶苦茶やで……とずっと厭な気持ちだった。あれは公式の決闘で、オベリンは敗れたのだから。彼女に限らず、みんな「感情だけ」で行動していて、本当に疲れる。気持ちはわからなくないからこそ。

アリアのターンは正直よくわからんなあ…
宗教や魔術はそろそろ抑え目にしてほしいかも…それでこそ中世の世界観なのかもやけど。

サー・バリスタンの最期は呆気なかった……

残虐キャラはもうたくさん…胸糞シーンももうたくさん…せめてもう少し、キャラクターの葛藤にふれさせてほしい。

それでも結局、私は続きが気になって仕方ないし、人間の本質はこうなんやろうなあ…と諦めのような気持ちもある。あまりにキツイけれど、作品としては決して支離滅裂ではないからね…それどころか、しっかり面白い。
Season6 では誰が死んでしまうんやろう…

ターガリエンのドラゴンとスタークの大狼は、わかっていても熱くなる。守護動物の登場は少年のように興奮してしまう。かっこいい…!!!
綾