会社内でも家庭でもこれまでのような勝手気ままな奔放な生活を送れなくなったドン。身分を偽ってまで掴んだ幸せな暮らしが完全に崩壊してしまう。ベティとの家庭生活は最悪の状況に陥り、会社内でも次々と素晴らしいアイデアを披露してクライアントを圧倒するような前シーズンまでの勇ましい姿をほとんど見ることができない。哀感に満ちた、爽快感にかけるシーズン。それゆえ全てを投げ出して新たな挑戦に身を投じる最終話はドンの力強さが感じられて気持ちよかった。
ベストエピソードはEP6。物語のパワーバランスを一変させそうな強烈なキャラクター、ガイ・マッケンジーが鳴り物入りで登場したと思ったら、馬鹿キャラのロイスに芝刈り機で足を刈られて退場…このテレビドラマらしいケレン味がちゃんとあるのがマッドメンの素晴らしいところ。