左遷直前の刑事・香西武雄(佐藤浩市)は、コンビを組む刑事・石川えみ(栗山千明)の目を盗み、15年前の殺人事件の真犯人・堂島昭(要潤)を罠に嵌める計画を立てるが、子供の頃に堂島昭に拉致監禁暴行された被害者で香西を手伝っていた藤井寺里紗(多部未華子)が、堂島を正当防衛で死なせてしまう。
香西は、里紗を守るためDNAも分解してしまう最新のごみ処理技術の研究者・真崎亮(向井理)に分解処理を頼む。
しかし、この男こそ、底知れない闇を持つ“怪物"だった…。正義が、溶けていく―
福田和代の同名小説をドラマ化。
警察上層部への圧力から真犯人の堂島昭を捕まえるために違法な手段に出て闇に踏み込んでいく刑事香西、幼い頃に堂島に誘拐暴行されたトラウマに苦しみながら堂島を裁くために闇に踏み込んでいく里紗、「消えたい人や消したい人がいて、僕はその手伝いをするだけ」という持論の下に闇に人を消していく真崎、闇に魅入られた3人がせめぎ合いながら闇に堕ちていく心理描写がスリリングなサイコサスペンス、佐藤浩市や多部未華子の演技も良いけど氷のような美貌に冷酷な心を持つサイコパス真崎を演じる向井理の熱演が光る演技バトル、アメコミ映画「ダークナイト」の「ヒーローとして死ぬか？生き延びて悪に堕ちるか？」という善と悪のせめぎ合いを絶妙なサイコサスペンスドラマ。
