えぬ

イニョプの道のえぬのレビュー・感想・評価

イニョプの道(2014年製作のドラマ)
1.5
原題が確か「下女たち」とかだった気がする。

つまりは旧社会の下女・下男の人間扱いされない不条理と悲哀とか両班の横暴ぶりをこれでもかと描こうとしたドラマ…なんだろうが、題材が地味過ぎだし、始終息が詰まる暗さだし、そのくせいろいろ浅いし、最もマズいのは核となるストーリーがあまりにつまらないのが何とも。のみならず、ヒロイン自体何だかなな人物で、陳腐な闇の組織とかまで出てきちゃってオイオイ…なところに、予定調和も大概にして…なラスト。

一番腹立ったのが、こんなドラマを金と手間暇かけて吹替にし、最高画質・最高音質でいの一番に放映しようというあまりに無惨なセンスのなさ。

トンイで好演してるように見えた(名監督イビョンフンの、出演女優を実力・魅力以上に過剰に輝かせてしまう一種の罪深さすら感じるあのスゴ腕なおかげで、あくまでも、そう見えたにすぎないと思う)女優が主役張った時代劇、というだけで選んだのでは?としか思えなかった。

というのも、あの頃ケーブル局の時代劇といえばトホホ以下な出来しかなかったひどい状況だったのにも関わらず、そんな中で敢えてこれに手を出した理由が他に見つけられなかったので。ちゃんと中身見ました?概要だけ見て安易に決めてません?何だかいろいろ思考停止してそうだな、とモヤモヤでいっぱいに。まあ、セレクトがおかしいのは、このドラマに限らずだけど…。

ところで、時代劇で素敵男子なオジホを見たいなら、やっぱり推奴ですね。
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