こたつむり

アンフェア the special 『コード・ブレーキング~暗号解読』のこたつむりのレビュー・感想・評価

2.5
★ 「もう、どうでもいい」
  そんなこと言わないでよ
  まだまだ続くんだよ

ドラマ『アンフェア』が再起動。ぷおーん。
という想いで作られたスペシャルドラマ。
でも、本編で伏線は使い果たしましたからね。新たに伏線を仕込まないといけないのです。

しかも、連続ドラマではなく2時間枠。
どうしても構成が単調になるのは否めず、マンガ的な演出も裏目に出ていました。もうね。ツッコミどころ満載なのですよ。

例えば、副題にもある「暗号解読」。
秘密ファイルのパスワードを解除するのは良いとしても、15年前のファイルってwindows3.1が日本上陸する前じゃないですか(ドラマ放映は2007年なので1992年あたりと推定)。MS-DOS時代の遺物ですよ。うへえ。

僕は専門外なので詳しくないのですが。
その頃のファイルを開くために変換する必要はないんですかね?しかも、パスワードは不明なわけで。どうやって変換したんでしょうかね。その技術でパスワード解除できないんでしょうかね。

あと、ファイルを入手する流れについても。
そんなファイルが共有されている時点で首を傾げるばかり。確かに当時の情報リテラシーは今よりも低かったとは思いますが…バレたら人が殺されるレベルのものを放置しないでください。怖いよ。

勿論、これらは野暮なツッコミです。
テレビドラマでリアリティを重要視する必要はない、とも理解しています。

でも、それは面白いから許されるわけで。
使い古されたロープを目の前に出されて「これが蛇になるのです。というか蛇だと思え」と突き付けられても無理な話。僕は正直者なので、袖の下がないと口を噤めないのです。あ、支払いは現金で。小銭はお断りしています。

まあ、そんなわけで。
フジテレビ系列ドラマの娯楽至上主義が裏目に出た作品。安易な気持ちで続編を作ると失敗する…そんな顕著な例だったと思います。ちなみに本作までは一度観ているのですが、完全に内容を忘れていました。本編の黒幕は憶えていたのにな。
こたつむり

こたつむり