ウルトラQの4の情報・感想・評価

平成ガメラ二作目がオマージュした古代の巨大吸血植物が東京に突然生える回。根っこは地下を縦横無尽に生え回り、そのトゲで吸血。茎はビルをぶち壊しながら伸び、花は毒花粉をばらまきながら、おそらく種を飛ばそうとする…。意外にリアルに恐ろしく（この成長の下りが特撮でリアルに描かれているから）洒落にならない状況。 迫る危険を述べるセミレギュラー一の谷博士と学問のため1日くれと言う源田博士が対立…するが、やはり余りにもおっかないので直ぐ破壊措置に出る（笑）。 ヒーロー不在の中、人類の叡智で戦うのがやはりウルトラQの醍醐味だろう。

ガメラ2の草体に似ている☺️

この回も面白かった。マンモスフラワーへの対応をめぐる両博士の衝突は、ベタではあるが、科学者の見解の違いを見事に描いていたと思う。 ウルトラマン的な存在が出てこないので、毎回人間がどうやって難問を解決してゆくかが見どころ。 30分番組なので、毎回じっくり１つのテーマを描き切る事はできないかもしれないが、それでも健闘してる。

★★★ マンモスフラワーの処遇をめぐり一の谷博士と対立していた博士の心変わりが唐突。しかも解決策が用意してある。あと、どうでもいいが映像の使いまわしが多いのが気になった。

｢これ雑誌で見たことある！｣な構図がめっちゃ出てきて楽しい回だった。 2人の博士が討論するシーン、｢恐怖に震える都民を救う事が最優先｣｢学問も時には必要になる｣とどちらも説得力のある話をしてて、科学や学問に対する態度の真摯さを感じた。