映画を先に見て、勧められてドラマ版も見た。
多分世間的にはこのドラマ版の方が評価が高いのだろうが、個人的には映画版の方がしっくり来たなぁ…
まず映画版の神谷の方がピンと来たんだよね。
映画の神谷はもしかしたら売れるかもしれない雰囲気があって、天才か馬鹿の紙一重なキャラクターが出てたと思う。
それに比べてこのドラマ版神谷には売れる臭いが一切無い。タチの悪い絡みをするヤンキーの酔っ払いな感じだと思った。
だから徳永が神谷に惹かれる理由が伝わらなかったんだよね。
多分映画版神谷は監督の板尾が自分をカッコよく反映させた姿なのだと思う。
逆に徳永はドラマ版の方が又吉に近いキャラなのはわかるし、それが正解なのは理解できる。
正直1〜3話辺りまではイマイチかなと感じてたけど、4話辺りから話が噛み合ってきた気がする。
むしろドラマ版神谷は6話以降の落ちぶれて行ってからのほうが真骨頂なのだとわかった。
後半の畳み掛けはドラマ版の方がシビアだね。逆に映画は板尾の芸人愛で甘くしたのかも知れないね。
しかしドラマとはいえ凄いちゃんと作ってる。流石Netflixは予算があるんだのぅ。
長回しでゆったりと時間かけた絵作りが実に見応えある。
後半にかけて面白くなるタイプだから、前半の方が退屈なのは仕方がない。その分ラストに向けての盛り上がりが凄いウエットだ。
気になるのは、徳永と神谷の電話のシーンが毎回あるのだが、1話と8話だけ分割画面が使われている所。なんでココだけ演出が違うんだ？この不調和は単純に変だと思う。
