ルシファーは死闘の末、ついに天界の玉座を勝ち取る。あとは、戴冠式を迎えて正式に神となるだけだ。しかし、ルシファーは神になるのをためらっているように見える。今を楽しんでいるだけと言うルシファーだが、クロエは他に理由があるのではないかと疑う。そんな中、地獄にいるダンは、神になったルシファーが天国に連れて行ってくれると期待して待っていた。

神になる準備ができていることを証明したいルシファーは、リンダのセラピーを受け、まったく関心のない他人を助ければいいという結論に至る。そこで彼は新たに異動してきた刑事のキャロルを助けることにし、ドラァグクイーンの華やかな世界に足を踏み入れることになる。一方、時間を持て余すクロエはメイズに模擬戦を挑み、いまだに地獄にいるダンのもとには謎の訪問者が現れ、ある取引を持ち掛ける。

キャロルを助けたことで彼のことを好きになってしまったルシファーは、嫌いな相手を助ければ今度こそ神になる準備ができると確信する。そこでクロエと出会うきっかけになった事件で友人を殺した犯人ジミー･バーンズを助けるために、クロエと共に地獄へ旅することに。２人は、地獄をループするジミー・バーンズを見つけるが、そこには思ってもみなかった世界が待っていた。一方アメナディエルは、警察での実地訓練初日を迎えていた。

ロサンゼルスに戻ったルシファーは、天界の玉座に就く心構えができていた。しかしそんな彼の前に、ルシファーに復讐したいという天使が現れる。ロリと名乗るこの天使の復讐の理由は？ そしてその正体は？ 一方クロエは、ルシファーが神になることで一変する自分の生活に不安を覚えていた。そんなクロエに何も告げず、ルシファーは復讐の天使の誤解を解くために、文字通り奔走する。

突然の天使の訪問を受け、ルシファーとクロエは、未来に起こるはずのルシファー殺人事件の捜査をすることになる。しかし、天使を唯一殺すことのできるアズラエルの剣を天界に戻せば解決するというルシファーの案に、クロエはなぜか反対する。果たして２人は、まだ起こってもいない殺人事件を解決することができるのか。一方、神の不在を感じているエラは、世界の終末を示す証拠集めを独自に進めていた。

アメナディエルは警官としての一歩を踏み出し、意気揚々とパトロールの初日を迎える。しかし殺人事件の現場に現れたのは、過去に不当な扱いをされた、差別主義者のレイベン刑事だった。昔と変わらないずさんな捜査に、アメナディエルは苛立ちとやりきれなさを感じる。一方、いまだに天使ロリの誤解を解けずにいるルシファーは、彼なりの方法で何とか埋め合わせをしようとするが、全て空回りに終わってしまう。

結婚式を明日に控え、準備に余念がないメイズとイブ。しかし、そんな２人の前に現れたのは、イブの元夫で最初の人間、アダムだった。どんな結婚式にもトラブルは付き物。ルシファーはロリを結婚式に呼ぶが、ロリは来たがらない。エラはますます終末論に取り付かれていく。そしてメイズ自身も、魔物の本性により破壊的な行動に出てしまう。果たしてメイズとイブは無事に結婚できるのか？

エラの集めた証拠により、ようやく世界の終末が近づいていることを知ったルシファーは、ついに神になる時が来たことを悟る。玉座に就くために天界へ旅立とうとしたルシファーだったが、なんと肝心の翼が生えてこない。最後のセラピーを受けに行ったルシファーは、そこでリンダがルシファーの本を書いていたことを知る。世界を救うために、ルシファーと仲間たちはリンダの本からルシファーの問題を探るが…。

ついに地獄のループから抜け出すヒントを得たダンは、自分を殺した犯人ルメックの監房に行くが、ルメックは脱獄してしまう。その後を追うダンだったが、ルメックは自分を生き地獄へと追いやった相手、ルシファーへの復讐しか頭になかった。一方、そのルシファーは運命の８月４日を迎えていた。未来は自由意志で変えられると信じるクロエと、運命は変えられないと言うロリ。果たして無事に今日という１日を終えることができるのか。

ファイナル･シーズン最終話。ルシファーとクロエは、最後の仕事に出かける。それが運命の罠だと知りつつも、２人は永遠のパートナーとして一緒に行くことを選択する。運命の流れにあらがうことは、やはりできないのだろうか。運命の８月４日が終わった時、ついに真実を知ったロリは運命を受け入れる。それは全て、ルシファーの使命につながっていた。果たしてルシファーの使命とは一体何なのか？ そして彼らの運命は？