ソラアユム

今際の国のアリス シーズン2のソラアユムのレビュー・感想・評価

今際の国のアリス シーズン2(2022年製作のドラマ)
3.8
題名:今際の国のアリス S2
鑑賞日時:2022年12月31日
鑑賞方法:NETFLIX
評価:3.8(MAX5.0)

『大事なのはゲームに勝つことじゃない。元の世界に戻ること。』
 

鑑賞期間:2022/12/24~2022/12/31
2022年50本目
原作未読

【良】
・圧倒的スケールで描くデスゲーム物
 NETFLIXの潤沢な資本力を存分に活かしたビッグバジェット超大作であり、今後この映像クオリティの同系統作品が出てくるのか疑問なほど。CG感は強めでしたが、荒廃した東京中心部の描写も素晴しかったですし、ゲームの舞台も様々で、目に楽しかったです。

・新キャラのビジュアルも良
 敵味方に関わらず前作では不在だった単純にカッコいいキャラクターの登場が良かった。全裸のイケメン、義足の弓道ガール、武闘派のクイーンなど魅力的なキャラクターが多かった印象。

・EP7のスペードのキング戦
 今作のクライマックスはここでしょう。多対一のバトルでの完成度は世界基準に間違いなく到達しており、かなり見応えがありました。特に弓道ガールを筆頭に女性陣のアクションが素晴らしかった。

【悪】
・前シーズンの課題はやはり解消されておらず…
 ゲームの設定は面白いのですが、それが存分に活かされているのかと言われれば…。“すうとり”でのキューマの無策無能っぷりには首を傾げざるを得ない笑。持ち点の配分が勝敗を左右するんじゃなかったの?“じんち”で、あの二人が結託した展開が唐突過ぎません?“チェックメイト”もなぜ強者のクイーンが押されたのか理解不能…。“てんびん”ではまたもやチシヤが運ゲーで勝利…もっと色々なかけ引きやゲームメイクを見たかったのですが、どのゲームも駆け足で非常にあっさりとした印象のまま終わってしまっているのが残念。ロジックで勝つ、が最もできていたのは皮肉なことにS1の一番最初の“生きるか死ぬか”…。

・唐突な人間ドラマと未完成感は拭えない
 唐突な自分語り、ぶっきらぼうな会話の応酬、謎の単独行動。全体的に、キャラクターの背景が浅薄で、唐突に深い身の上話が始まるのが凄く気になりました…シーンのつなぎ目に妙な不自然さがあったので、結構カットされたシーンが多いのかな?
 
【まとめ】
 一応完結編?らしいです。オチには少しがっかりしました。原作はいつか読もうと思います。佐藤監督!次は義足の弓道ガール主人公のゾンビ物でお願いします。


以上