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海底の君へのdaiyuukiのレビュー・感想・評価

海底の君へ(2016年製作のドラマ)
4.6
茂雄(藤原竜也)は万引きを強要された少年・瞬(市瀬悠也)をかばい、その姉、真帆(成海璃子)に出会う。ある日、パニックを起こした茂雄は真帆に救われ、中学で受けたいじめの後遺症で苦しんでいることを告白する。二人が関係を深める中、瞬がいじめを苦に自殺未遂を起こしショックを受ける茂雄に、かつてのいじめ首謀者・立花(忍成修吾)が「いじめがなくなることはない」と言い放つ。心に傷を負った茂雄は過激な行動を起す。
持ち物を壊されたり、海に投げ込まれるなど過酷ないじめのトラウマに苦しみ、パニック発作などの症状でアルバイトも長続きせず家族に迷惑かけていると苦悩する茂雄が、母と仲を拗らせている麻帆といじめに苦しむ舜の姉弟と出会い心通わせるが、舜の自殺未遂をきっかけに過激な行動に出るまでを、フラッシュバックや罪悪感や自尊心をズタズタにするいじめの後遺症の根深さや理解してくれる人の存在の大きさを丁寧に描く骨太なヒューマンドラマと藤原竜也や成海璃子の抑制の効いた演技と演出で描いていて、「いじめがいかに心を壊すか?」を丁寧に描いた社会派ヒューマンドラマ。 
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