ブラックユーモアホフマン

ロキ シーズン1のブラックユーモアホフマンのネタバレレビュー・内容・結末

ロキ シーズン1(2021年製作のドラマ)
4.3

このレビューはネタバレを含みます

【第一話】
改めてエンドゲームってすごかったよなあ。2012年のシーンも名シーン。ハルクがエレベーターに乗れないから階段で行かせたことが7年越しに伏線となって展開を生むという。なんちゅう脚本。
さすがにロバート・レッドフォードの顔は映らず。

時空警察だ!!!昔、そういうドラマあったよねー。好きだったなー。最近、トム・ブラウンのラジオでテーマ曲がかかってめっちゃ懐かしかった。

トムヒがこんなイキイキとロキを演じてる姿が中心のドラマなんて最高だな。やーっぱコイツ、殺すにはもったいなさすぎる。ただ「ファンが多いからドラマやったら人気出るだろう」ってだけじゃないよね。そりゃみすみす退場させたりしないよマーベルも。正直MCUで一番面白いキャラだもん。

グレーヘアーに髭のオーウェン・ウィルソンかっこいいなあ。実は『ミッドナイト・イン・パリ』で共演済みの2人。歳は一回りと一歳違い。だけど、それを感じさせないトムヒの貫禄とオーウェン・ウィルソンの若々しさ。

面白いなあ。TVAのデザインが秀逸だ。レトロさもあるし、未来感もある。古いアニメの説明ビデオが流れるのも面白いわあ。USJのスパイダーマンのアトラクションのQラインを思い出したわ。TVAのデザインは、なんとなく『12モンキーズ』を思い出したりもする。

時間アクションね。『TENET』とか?みたいな。面白いね、これまた。

やっぱトムヒ、ちゃんと神顔してるよなあ笑 そしてちゃんとシェイクスピア劇的な素地ができてるから、より神役が似合う。今はタイカ・ワイティティでいいとして、最初の『マイティ・ソー』の監督はケネス・ブラナーで正しかったと思う。し、皆が言うほど嫌いじゃないしむしろ好き。

やっぱり、ワンダヴィジョン、バキ翼と同じく、セラピードラマだ。言い換えれば、キャラを掘り下げるということに主軸を置いている。ドラマだから時間がかけられるもんね。それに心に問題を抱えたキャラが多い笑

音楽もいいし、クレジットも超お洒落。アートデザインが抜群。いやーなんだこのセンスの良さ。

監督も作曲家も女性。ケイト・ヘロンって「セックス・エデュケーション」とかやってた人なのか。
脚本家のマイケル・ウォルドロンは『ドクター・ストレンジ・イン・ザ・マルチバース・オブ・マッドネス』にも参加、と。当然だろうな。恐らくこの『ロキ』と『ワンダヴィジョン』が直接絡んでくる話のようだから。
しかもケヴィン・ファイギのスター・ウォーズプロジェクトにも参加してるんかい。めちゃくちゃ気に入られてるやん。正直それまで「リック・アンド・モーティ」を1話手掛けてることしかIMDbに出てこないんだけど。どうやって抜擢されたの?ファイギはルッソ兄弟といい、知られてない才能を発掘してくるセンスがヤバい。

【第二話】
善ロキかわいい。

79年はMCU史上最古じゃないか笑
アカシックレコードだな。宇宙の果てには宇宙の歴史の始まりから終わりまでを記した書物があるという。

トムヒとオーウェン・ウィルソンのコンビが良すぎる。最高。
ロキの真の怖さが遂に表現された。『マイティ・ソー』や『アベンジャーズ』で敵だった時には出切ってなかった魅力が炸裂してる。さすがドラマシリーズ。

女ロキ!原作にも存在するキャラなのかな?

連れ去られたC-20役のサッシャ・レインって聞いたことある名前だなと思ったら、まだ観てないけど『アメリカン・ハニー』の主演の人か。怯えた演技がとても良かった。

【第三話】
サッシャ・レインである意味が分かった。ちゃんとこういうシーンがあるからか。
この能力はやっぱワンダとほぼ同じだな。どちらも魔術師タイプ。そしてクリント・バートンにはもう効かない。

A「Cさんの言っていることは本当です」
B「Aさんは嘘をついています」
C「私は正直者です」
この内1人が嘘をついています。
みたいな問題みたいだ、この2人。

やっぱりデザインが秀逸。レトロさと未来感の融合。SFウエスタン的な町。スター・ウォーズっぽくもあるけどちょっと違う。家や船は丸っこいデザイン。

ただラメンティス星人は普通に地球人と同じ見た目なんだ。『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズにはあんなに多種多様な見た目の宇宙人が出てくるのに。そこはちょっと手抜き感あるかも。
方舟が列車。しかも富裕層しか乗れない。スノーピアサーみたい。

シルヴィの角、片方折れてる。ヘルボーイみたい。
前回のラストだとシルヴィってもっと恐ろしい奴かと思った。キャラ崩壊が早い。仲良くなるのも早すぎる。次のシーズンでもいいくらいの急展開。ちょっと急ぎすぎな気が。
酒飲んだらグラス割る風習。ロキもれっきとしたアスガルド人。

やっぱ、天空の星がぶっ壊れるのもスター・ウォーズ感あるな。音楽といい色使いといいタイカ・ワイティティの「ラグナロク」の感じを引き継いでる雰囲気もある。

アクションが微妙だなー。バキ翼と逆。なーんかこの2人がマヌケに見える。

【第四話】
ジェイミー・アレキサンダー演じるシフが久々の登場だ。いつぶり?ラグナロクには出てきたっけ。出てないのか。なんでだっけ?
『ワンダヴィジョン』のダーシーといい、『マイティ・ソー』シリーズの懐かしキャラが復活しがち。

『マトリックス』的な展開になってきたな。TVAの存在を知らず普通に生きてる人たちの世界を表として、TVAを裏としたら、今度はTVAを表だと思っているオーウェン・ウィルソン達職員が、裏の世界があるかもしれない可能性を考え始める。裏の裏みたいな。ねじれまくってきた。

なーんとなくピクサーの『インサイド・ヘッド』を思い出すのはなぜだろう。ピート・ドクター感?『ソウルフル・ワールド』まだ観てないけど。(22/05/18追記:ウォルドロンが参考にしたって言ってた!やっぱり!)

TVAの職員を次々に洗脳させていってしまうシルヴィは、何も知らないTVA職員から見たら『CURE』の萩原聖人的な怖さがあるだろうな。

オーウェン・ウィルソン、いい役だなー。オイシイなー。
悪の親玉、石の椅子に座っていがち。で、偽物。スター・ウォーズの最高指導者スノークみたいな。
やーっぱアクションが野暮ったいな。そこだけ残念、このドラマ。

いい終わり方!!愛の讃歌!!

そして更に色んなロキ!www
やっぱあくまで『ロキ』だな。

【第五話】
『ワンダヴィジョン』と同じく、原作の古いコスチュームのロキ。でまた「テレタビーズ」感。

やっぱりオーウェン・ウィルソンが最高。

なんで最後、クラシックロキが仮想アスガルド作った時に、一瞬ワルキューレの騎行のメロディが流れたんだろう。ワルキューレ……ヴァルキリー?

【第六話】
ジョナサン・メイジャーズだ。
最終話はもうジョナサン・メイジャーズの一人劇場だ。まだ『ラスト・ブラックマン・イン・サンフランシスコ』での演技しか見たことないけど、この人の演技ちょっとオーバー過ぎるよね笑 ちょいうるさい。
征服者(The Conqueror)って言ってたけど、こいつがカーンなのか。そして『アントマン3』で出てくるのね。もしかしてサノスの立ち位置のメインヴィラン?

とにかく話が壮大になり過ぎてムズイ!!

予想に反して、今後のMCUにめちゃくちゃ重要なドラマだったな。