ける

おちょやんのけるのレビュー・感想・評価

おちょやん(2020年製作のドラマ)
4.3
おちょやん、よかった〜〜〜〜〜〜〜

「生きるっちゅうのは ほんまにしんどうて おもろいなぁ」
最後の千代ちゃんのこのセリフが本当にこの作品の全てだと思う
どう考えてもしんどすぎる人生を送った千代ちゃんが言うセリフだから響くし、これまでその人生を覗かせてもらった視聴者として、最後にこんな素敵なセリフが聞けるなんてご褒美でしかない

Twitterで千代ちゃんは「許せる」ヒロインって言葉を見たけど本当にその通りだと思った〜〜〜特に京都の撮影所で大部屋の髪の毛セット担当してた千代ちゃんが、今まで意地悪されてた女優さんが寝坊してきて撮影間に合わないって時に手を貸すところが印象深い、、、懐の深さがえげつない、、、、そういうのが積み重なってできた千代ちゃんの人望なんだろうなぁ〜〜
一平と灯子のこと許すのも千代ちゃんらしい、、、、彼らに対しては代わりに視聴者が許さないでおきますね、、、、

私もしんどいことがあっても最後に面白いと言える人生を送りたいと思ったし、許せる人間でありたい


「人の苦しみがそない簡単にわかってたまるか。どんだけ知ったふうな口叩いてもお前の苦しみはお前にしか分からへん、俺の苦しみはお前なんかに絶対分からへん。そやから俺は芝居するねん、芝居してたらそういうもんがちょっとは分かる気がする、分かってもらえる気がする」
あとこの京都の撮影所で一平が千代ちゃんにかけたセリフに私がドラマ好きな理由と重なる部分もあってすごい心掴まれた、、、、本当に好きなセリフ
言わずもがなすぎるけど杉咲花と成田凌の演技力よ、、、、、いやすごいのは重々承知だったけどもうさらに見せつけられた感、、、、
とはいえ小暮沼にズブズブだった私です
小暮さんもっと見たかった(涙)


戦時中、戦後のシーンはめちゃくちゃ見るの辛かったけど、こういう時真っ先に娯楽が不要とされる状況がいまのコロナ禍とリンクして見るべき現実なんだと思ったなぁ、、、コロナ前は遠い昔の話と思って見てたそういうシーンもコロナ禍を経験して見方が変わった気がした


総じてたくさん泣いて笑った朝ドラでした!!おちょやんありがとう!!!
ける

ける