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トゥルー・コーリングのmatchypotterのレビュー・感想・評価

トゥルー・コーリング(2003年製作のドラマ)
4.3
皆さま、あけましておめでとうございます。
今年は海外TV、国内TV、TVアニメにも少しは目を向けていこうと思って今年の1発目はこれ。

去年からちょこちょこ観直してた。
新作リリースされた当時も一瞬でハマった。
だけど、だけど!まさかのシーズン2の6話で突如として打ち切りになった伝説の海外TV。

打ち切りの理由は裏番組に絶大な人気を誇るTVシリーズがあり、それに敵わず、何度かテコ入れや刷新を図るものの、当時のFOXのプロデューサーが無理矢理打ち切ったらしい。
出演者たちからすれば、さぞ無念だったろう。

幼い頃に母親を目の前で撃ち殺された女性、トゥルー。彼女が22歳で医大生になることを奇しくも逃してしまった母親の命日に異変が。

命を落とした人間が彼女に助けを求める。「助けて」と。
すると、彼女はタイムリープし、その日をもう一度やり直すことに。

最初は戸惑いながらも、同じ日を繰り返すことで、死ぬはずだった人間の無念を晴らし、命を救う。
これが、彼女のライフワークになっていくTVシリーズ。

とにかくトゥルーが可愛い。当時も今も色褪せることなく美しい。そして、とても献身的でいい子。
姉と弟がいて、そっちはそっちで色々悩ましい関係を持つが、彼女の使命と、日常に揉まれながら何とか彼女の生活を成り立たせる。

話も1話完結型が多く、めちゃくちゃ面白い。
飽きずに最後まであっという間に観れる。
このトゥルーのビジュアルとキャラクター、話の面白さで文句のつけようがないシリーズ。

本当に志半ばで終わってしまうことが何よりの無念でしかない。

他にもレギュラーメンバーがとても魅力的。
彼女が働くことになった死体安置所の所長、デイビス。
無口でオタク気質で気難しいが、味方としてとても心強い。彼の支えなしでは彼女の心身はボロボロになっていたかも知れない。

トゥルーの弟、ハリソン。
個人的に彼が好き。いわゆるチャラ男。地に足がつかず風まかせみたいな調子が良い、いい加減なヤツ。いい加減だけどたまにいいヤツ、ハリソン。

トゥルーが唯一“自分の真実を自ら打ち明けた”のがハリソンだけなのに、最初は全く信じない。
信じないし、理解もしようとしないけど、もともと姉であるトゥルーのことを慕い、話を聞くところもある。

それがトゥルーの力が真実味を帯びてきたことで、この2人の掛け合いがより深くなる。
それがハリソンの成長にもなり、時には輪をかけた暴走につながる。

このハリソン無くしてこのシリーズはない。

死んだ人の無念を代弁し、死んではいけない人を救う。
これを重ねることでトゥルーも人間として成長していく。
そして、母の死の真相にも近づいていく、、、。

視聴率での戦いもあってか、ちょこちょこテンポ良く衝撃的な展開があったり、驚くべき真実が明かされる。

常に誰かが死に、誰かを守る。
それに奔走する1日が続くのでとてもスリリングでスピーディーな展開に目が離せない。
打ち切りなのをわかってあえて言うけど、シーズン1の最後はなかなかこの後が気になる展開。

毎回、発動するとトゥルーの目覚めから始まる。
彼女のベッドの寝起きから始まる展開がまた違う意味でドキドキする最高の、伝説のTVシリーズ。
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