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サンクチュアリ -聖域-のdarumaのレビュー・感想・評価

サンクチュアリ -聖域-(2023年製作のドラマ)
3.4
ネトフリオリジナルシリーズ。とりあえず完走はしたけど、うーん…個人的にはイマイチ乗れなかった。途中でハイローシリーズとかみたいな感じがしてしまって(そちらも観てないから言い掛かりだったらほんとごめん!)。私、エログロは全然平気なんだけど、意味というか目的の無い暴力が苦手らしく…最終的にはいい話になるんだけど、途中までいじめにしか見えなくて、苦痛だった(部屋の人とか、本人の態度も)。いや闘争心とかわかるんだけどね…

ボクシング映画は大好きなんだけど、あれは大抵、主人公やライバルに大義名分というか、何故それをしなければならないのか、があって(いや本作もあるにはあるんだけど)、なんていうか、嫌がらせみたいな行為はあまり無いような気がする…観た作品がたまたまそうだったのかもしれないけれど。格闘技もスポーツなので、正々堂々がやっぱり観ててすっきりするし、応援したくなる。姑息じゃなくて、ガチなのが見たいから。(って書いてるけど、普段観てる邦画で政治とかカネとかドロドロした黒い話は別に嫌いじゃない。なんかこの演出なのかストーリーなのかが合わなかっただけ)

スポーツって思ったのは、優勝が懸かった場所で、場内アナウンスが「この取り組みの勝者が三段目の優勝です」みたいなのが流れるのを聞いて。個人的に学生時代陸上部だったので、あのアナウンスが大会の会場で流れるのと近しいものを感じた。内容は全然違うんだけど、第三者がアナウンスしている感じが冷静に場面を受け止められるというか、それっぽくてとても良かった。

あと、観てよかったなぁと思ったのは、光と影、みたいな感じ。強い力士がのし上がり、弱い力士は淘汰される。そういう、真面目にやってきた人が去る姿はやっぱり涙を誘う。その結末がひっくり返らないのはよかった。それがリアルだと思うから。

ラストはどうなるのかな?と思いましたが、終了1分前くらいになんかピンと来てしまった。アンダードッグ…

個人的に北海道住みなので、静内は出てきた瞬間に北海道出身でしょう!と思いました。道内に静内(しずない)という桜の名所があるんですよね…
家の近くを走っているバスが出てきて、めちゃくちゃビックリした(笑。ぶっちゃけここが一番テンション上がった!)
距離的には北見とかのほうが近く感じると思うんだけど(ロケ地かな?エンドクレジットに網走が入ってた)、実際にあの路線はあります。というか、羅臼は支庁(振興局)単位で行くとこっち方面(根室)の所属なんですよね。知床横断道路が冬は閉鎖するので…(が理由なのかはわからないけど、多分)。なのでそこは超リアルだった!さすが。

で!そのバスから毎熊さんが…!!
彼は地元PVに出演してた事があるので、絶対そこからキャスティングしてるでしょう!ってなった(笑)
(まさかいっぺんに撮ってないよね…?かなり前だから違うとは思うけど)

だけど、知っている場所が故に、その設定ちょっとおかしくないか…?とは思ってしまった(苦笑)
めちゃくちゃ田舎で陸の孤島みたいな所なんだけど、あんなに張り紙される…?そんなに頻繁に来る??(いや分かんないんだけど…その辺の業界のことは。。片道4時間くらいかかるよ)
どういう経緯でああなったのかの説明が全く無かったんだけど、時期が2011年だったので震災の風評被害とかを想定してそうなっているのか(海の町だから漁業関係者だったのかな…?とか。でもこっちのほうってあまり影響なかったような気がするんだけど。自分が知らないだけかも)、単に母子家庭だからで済ませているのか、その辺の作り込みがイマイチ曖昧で、入り込みづらかった。(多分そこは重要じゃなかったとは思うけど…単純に知っている場所が故に気になりすぎた)

なんで羅臼にしたのかわからないけど、近く(ではないけど道内ではまあ近く)の川湯出身のお相撲さんに大鵬が居るからかな…?って思ってしまった。北海道出身の関取は他地域に比べて多いとかあるのかな…?

ドラマは当たりだと一気に観られて長くても面白いけど、イマイチ感だと最後まで観ないと気になるし、でも長いし…(時間が勿体ない)というリスクを抱えているなぁと改めて感じた。。そういう意味では映画のほうがいい。

映像はいかにもファブルの監督さん(スローモーションで思い出した)。
この脚本家さん、笑う犬やってた人なのか…!大好きだったんだけど。でも、だから多少コントっぽい感じとか、えげつない系だったのか…シュールとブラックの感じが私にはちょっとキツすぎたかもしれない。
半沢直樹もやってたのか。うーんわかる…(好きじゃない系&安直に終わりすぎる系。←観てないのに言うな!)
「サバカン SABAKAN」観れてない。(そうか…そういう感じか)
「からかい上手の高木さん」この人脚本なの!?ショック…

染谷将太くんの読み上げはめちゃめちゃよかった。
そこは見れてよかった。
最初、えっ!もうフェードアウトなの…?(有名どころだからゲストなのにこんな上にクレジットなの!?)と思ったけど、ちゃんと出てきてくれてよかった。

あと、猿谷の奥さんが見た事あるけどこの方誰だっけ…(またか!いつもそればっかり)ってずっと気になってたけど、最終話のエンドロールで、そうか!あの人が和田光沙さんだ!!って一致した。(和田さんもずっとエンドロールで見てて「どこに出てた…?」って思ってた。。)映画「岬の兄妹」の方です。

田口トモロヲさんも好きなのでよかった。

龍貴はキングダム3に出てた方ですね!あちらで結構目立つ役だったので、相乗効果狙ってるなと思いました。(公開時期も踏まえて)

ネトフリオリジナルはここまで、AV、漫才、舞妓さん、相撲といかにも日本の伝統芸能(一部違うかもだが多分合ってる)を取り上げているのを観続けているので、ちょっと違うの観てみようかな…と思った。
(最初は絶対日本のネトフリ狙ってるでしょ!と思ったけど、もしかするとたまたま自分が選んだやつがそうだったのか、実際にそういうのが多いのかは何とも言えない…そんなに数を観れてないから)

あと、これは仕方ないとは思うけど、R指定のカテゴリ(R指定になっている理由)にネタバレを入れてはダメだと思う。否が応でも目に入るしね…
私の場合、途中からもうそこだけが目的で観てたようなところがあったので、わかってしまった。。
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