ksr1702

母性のksr1702のネタバレレビュー・内容・結末

母性(2022年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

登場人物の気持ち悪い雰囲気が演出とか音楽とかにちょっとずつ表れてる感じが好き。母親と娘がベタベタベタベタしてるのが終始気持ち悪いしあんなバラの絵を額にいれて飾るのも気持ち悪いおもちゃのリカちゃん人形が住んでそうなキモイ家に住んでるのも気持ち悪くて良い
最初に『母性』ってタイトルが出る時に流れてる曲にもそういうとこ出てると思う
競馬新聞読んでるくせにジャズバーでプロポーズするな
ラストはちょっと疑問
途中まで頭おかしい人達でいろんなものがこじれにこじれまくってたのに、最後になって急にみんな真人間になって、全部物事がうまくおさまってまるでハッピーエンドぶっていて消化不良感を拭えない
尺が足りなかったのか?
原作読んで消化できるようにしたい

原作読んだら映画の評価は下がる
登場人物の像に決定的な印象を与える細かいディティール、削ってはいけない部分をいくらか削ってしまっている印象。細部と細部が細切れになって色んな線が途切れて像が結びつかなくなってしまった感じ
作った人は多分あんまり文学的センスがないんだろうなという印象を抱きかねない
リルケの詩も全カットだし。確かに難解で途中途中あんまりよくわからなかった詩もいくつかあったけどせめて最後の愛の歌ぐらいは、あれは比較的わかりやすいしめちゃくちゃ響くし、なきゃダメだと思う
とはいえほとんどの重要なディティールの欠落は多分尺のせいだからあんまり言ってもしょうがない
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