「惜しみなく注がれる自己愛の行方」
原作未読なのでそちらに興味がわいた
母性からの自立をエンタメで表現するとこうなるのかという感想
女性の母として娘としての愛憎は根深い
そこに夫や父親としての男性の存在はなく
介入することもせずできず
あまりに無力で逃避行
父性の欠如が母性を暴走させることもある
愛情は親だからって安易に芽生えるわけじゃない
人は皆その先に生まれた人たちから
否応なしに影響を受け次の世代へと受け継ぐ
この作品では
実母の惜しみない愛は娘をがんじがらめにした
そんな母の愛を求め娘は傷つき抗いつつも前を向いた
そんな娘の子どもは果たしてどう育つのか
こうして繰り返されるのが命を“つなぐ”ということ
母性父性は人それぞれ時代によってもとらえ方が違う
愛情深いと評される関わりが苦手な人もいるだろう
子どもや家族を持たない選択をする人もありだろう
こうでなければと思いがちで自分を追いつめてしまうこともある
これからは他者でなく自己基準が尊重される
自由でより厳しい時代
母性とは？父性とは？愛情とは？
人間を育てる責任とは？
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