「smoke on the water」
見逃していた作品
奇跡のように偶然の歯車がかみ合い、映画館上映に間に合ったことに感謝
作品は音楽と映像とお喋りの連続の刺激的な２時間
1993年あまりに早すぎる逝去は惜しむばかり
この国での演奏時に微妙な音の要望を周波数で伝えたという驚異的な人物
頭脳明晰で真面目(？)な生粋のworkaholic
自分と向き合い貫くことを心底徹底した生まれながらのartist
登壇した上原氏は17歳でf.zappaに遭遇し驚きとともに疑問や質問がわき続け
その後出遭う彼に縁あるミュージシャン達を質問攻めにしたという
彼女のデビュー初見時から感じたエキサイティングな演奏家がなぜ生まれたかの、ほんの一端を垣間見た瞬間であった
彼との出遭いは歌詞の中
「スモークオンザウォーター」で歌われる彼とまさに10代での出遭い
この馬鹿最高潮に盛り上げていたフランク・ザッパという人物は一体どこの誰なのか？
歌詞の大炎上日と命日が重なるなんてどんだけの引き寄せ力なのか？
混沌とした時代にその影響力大の更に混沌とした人物
ネットやサブスク時代ではないので当時は彼らの映像や音楽を聴くチャンスも少なく再来日もなく
でもだからこそ彼の「名前だけ」が吸収力抜群な思春期の脳裏に何故か強烈に焼き付けられた
人には五感があるように好みの聴覚や視覚に空気感、それらを無意識にキャッチする能力があるが
この国の人々は誰かと同調するために自分の感覚を見落としがちだ
ザッパという先人を思い返すたびに、自分を見つめ直すことの重要性を思い出すことだろう
作品の最後に彼のメッセージが流されるが、最後の最後まで見届けることで心に落ちてくるものがあまりに切なくて泣けた
自分がどんな人物や作品に惹かれるのかが改めてはっきりした刺激的かつ豊かな時間であった
ピーター・バラカン氏と武田砂鉄氏に感謝
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