「救われし人々」
彼らの笑顔が頭から離れない
こんなにもやさしく繊細な作品
自分のために笑顔にさせたい相手
自分のために尽くしたい相手
愛なんて身勝手以外の何物でもないし
彼らが出逢えたことは奇跡であり
人はそれだけで救われる
半世紀近く前、初めてその世界を知った
友達らと連れ立って
初めて映画館で緊張鑑賞三本立
今にして思えばこの頃のお陰で今がある
固定観念にとらわれることなく
様々な人間が存在するのだと導かれた日々
こんなにかかったけどここが今の社会-エゴイスト
少しはやさしくなれたのだろうか
最も印象的だったのはからだを重ねた後の笑顔
彼が出会う名もない相手
心から満足気で最高に倖せそうな顔
性別問わずいつも凄い仕事だと感じているが
世のカップル達はこれほど満足させ合えているのかな
同性だからこそ身体をより理解できることも
他は満たされても身体だけはムリなことも
これは一つの愛情表現
最もエゴが出やすいシーンの繊細さに
あの頃にない彼らへのリスペクトを感じる
互いに満たされることで倖せになる大事な場面
身体への思いやりとその相性は実はかなり重要だ
と、大人になりずいぶん経ってから理解した
気づけただけでもしあわせなのかもしれない
誰かを愛してしまったことで
それまでの誰かのための行為の認識が変わる彼
相手と己を愛するがゆえに抱えることになる彼
ただただ愛する者を受け入れようとする者たち
愛し愛され求め求められる哀しみに倖せ
彼らの笑顔が眩しすぎて・・・
原作者を筆頭に関係者の方々に愛と敬意を
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