ひでやん

ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズのひでやんのレビュー・感想・評価

4.6
久しぶりに持っているDVDで3回目の鑑賞。

ロンドンの下町で闇商売をして小金を稼ぐチンピラ4人組は、コツコツと貯めた仲間の金を集めてカード賭博に挑む。

町を牛耳るハチェット・ハリーは賭場の元締めで、八百長のポーカーによりハリーに負け借金を背負う。一週間以内に返済しなければ殺されるが、4人には払えない大金で途方に暮れる。

ポーカーのシーンの撮り方が秀逸。
酒のボトル、チップ、カード、ニヤケ顔、カード、と男たちの勝負を巧みなカメラワークで捉える。

音楽もカッコイイし演出も痺れる。
壁が薄い隣人の強盗計画を聞いて、自分たちでゴッソリそれを頂くことを思い付く。

エディたち4人組のチンピラ、麻薬を栽培している金持ち坊っちゃん、麻薬の売人、ハチェット・ハリー、子連れの取り立て屋など、様々な人物が大金と麻薬と古い散弾銃を巡ってユーモアに繋がり絡み合う。

複雑でややこしい群像劇ではなく、分かりやすくスピーディーで巧妙。完成度の高い脚本は実に見事だ。

登場人物のキャラもそれぞれ個性的で、古びた感じの色調とスタイリッシュな映像にガイ・リッチーの手腕が光る。
久しぶりに観たけど、やっぱ面白いや。
ひでやん

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