Melko

スランバーランドのMelkoのレビュー・感想・評価

スランバーランド(2022年製作の映画)
3.6
「人生が待ってる。生きるべきだ。」

「お別れだね…」

「ニモ」って、男女どちらでも対応できる名前なんだね。
「リトル・ニモ」がベースになってるなと思ったのは、
ベッドに乗ったまま街を移動するシーンがあることと、
ニモが夢の世界に行く→起きて現実に戻るを繰り返すこと
ぐらいかなぁ…

そのほかは、ニモは女の子だし、エリート小学生だし、両親いなくて叔父に引き取られるし、あんまり共通点はなさそう。
旅のお供になる、物言わぬブタのぬいぐるみにお喋りで態度のデカい大男フリップ(モモアマン)

なんか、面白くなりそうなのに面白くなりきらずに終わった。。ジャケは素敵だし、美しいなぁと思うシーンが所々あっただけに、残念
ファンタジー世界と現代のテクノロジー社会が合わないっていうのを見せられただけとゆうか。現実世界が面白くないと、夢の中の世界に逃げる気持ちもわかるのだけど、ニモの周りには親切で良い人しかいないので、父親に会いたいがために夢の世界へ何度もダイブするニモがあまり可愛く見えず、なんなら自分勝手で生意気に見えてくる。現実世界にこれといった難点が見当たらないので、夢の世界にあまり魅力がない。
引き取ってくれた叔父さんも不器用ながら優しいし歩み寄ろうとしてるし、メガネの同級生も先生も親切なのに…ただただニモが現実から目を背けて逃げてる感じ。
これが、叔父さんがイジワルで同級生からイジメに遭ってたりしたら、夢の世界がもっと魅力的に見えたのかもしれないなぁ、と。

モモアマンのフリップは、キャラの性格は良かったんだけど、その大きな体を持て余してる感があって…モモアマンの持ち腐れというか。

あと、蝶々が集まって景色を形作ってる舞踏会のシーンは、集合体恐怖症にはかなりキツかった。。モモアマンのお顔が蝶になってバラバラバラ…うわぁぁゾワゾワ

オフィスの突然の70s感もちょっと謎

なんか終盤のメッセージとニモの成長も、「うーん、今更かぁ…」って感じだった。。

その代わり、エンドロール直前のキャスト・スタッフロールでのアニメがめっちゃくちゃ綺麗で幻想的で良かった。なぜこの世界観を本編でやらなかったのか、、
美しすぎてスコア0.5を献上!
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