夕方のおともだちのえるるのネタバレレビュー・内容・結末

SMというフェチズムの中でも度を超えるMな主人公ヨシダとSMクラブに勤めるバイトの女王様ミホの友情の話。なぜだか内容とは裏腹なほのぼの感。

主人公が自分の趣向を弁えてて一般人にはそれを求めていなくてSMクラブや女王様との関係として見ているところが良いのと、その趣味を恥じることなく堂々と社内で公表している姿もSMへの愛を感じる。やはり興奮は慣れてしまう物なのだな。初恋のように昔快楽をくれた女王様を忘れられないのもその人を超えられないのも苦しくてヨシダとミホの友情は少し歪つで儚い。妙なリアルなセックスシーンがAVよりエロい。
同僚女子が家に訪ねてきて寝たきりの母親がつい笑ってしまうシーンがついこちらも笑ってしまうが最後の母親が本物の化け物だった事がクソババァーってなる。
S嬢はある程度M嬢を経験してからじゃないとなれないと聞くが、ユキコお嬢様のどんどん求めてくるMに自分のSを抑えられなくなりそうな恐怖ってありそうだと思う。

そしてその主人公を村上淳が演じるという最高感。スケーターから有名モデルになったあの村上淳を全く感じさせないドM感。
菜葉菜さん可愛い。

終わり方も前向きでいい。
意外と評価数が少ないけどもっと見られるべき作品だと思う。