Leaf

メタモルフォーゼの縁側のLeafのレビュー・感想・評価

メタモルフォーゼの縁側(2022年製作の映画)
4.0
本屋さんでたまたま見つけた漫画をきっかけに友達になる女子高生とおばあちゃん。
2人を通して、うまくいったりいかなかったりな人生と、そんな中でもきっとあるキラキラした何かを見つめ直す。

今作ではあくまでアイテムとしてBLが使われているけれど、描かれていることはあくまで一般的な題材な気がする。
変に気を回すことなく好きなものは好き、当たり前に大切なものを大切に出来ることって良いなとこれまた当たり前なことを再確認できた。

ほんとに色々あとちょっと足りないのに、基本前向きになれる感じがする物語構成が好き。とにかく出てくる登場人物の関係性も全部がちょうど良い。
周りと自分を比較してしまうことで生じる心情描写も他人事じゃない気がして、鑑賞側として彼女の成長を応援し、見守りたくなった。
色々思うことはありそうなのに、すごく清々しく感じたラストが本作の素晴らしさを物語っていると思う。
あと同類の人間として、オタクがオススメ聞かれたときの過剰に準備する感じが本当に他人事とは思えなくて最高だった😇
と、やっぱり自分が頑張って達成したことを何か形として残すことの凄さったらない。

そして、一つの趣味を通して知り合った人から新しいことへつながっていく感じが大変好み。その好きなことも消費というか、ガッとやって一気に使い切る(やり切る)わけじゃなくて、前まであった好きなことの上にさらに重ねていくような印象があって素晴らしい。
これからもずっと美味しそうな料理を作り続けて欲しいし、そう思って観てたらめちゃくちゃお腹すいた。
あと、個人的には"ま、いっか"の精神はほんとに大事にしてます。

とっても好加減な映画。
エンディングも👍
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