Norisuke

メタモルフォーゼの縁側のNorisukeのレビュー・感想・評価

メタモルフォーゼの縁側(2022年製作の映画)
4.0
17歳の女子高生うららはクラスメイトのようにキラキラなJK生活とは無縁、なBL好きの少女。75歳の雪は夫に先立たれ、人生の終わりがちらつく今日この頃なお婆ちゃん。ある日、うららがバイトする本屋さんで雪がBL本を買い求めたことから、歳の差58歳の交流が始まって…な話。

BLを奇異なものではなく、好きなもの、美しいもの、推すものとして丁寧に描いているのが良い。キャスト全く知らずに再生してみたけど、芦田愛菜と宮本信子が出ているのに非常に驚いた。うらら役の芦田愛菜の地味子っぷりが凄く、スタッフロール流れるまで気づかなかったほど。雪役の宮本信子は流石の貫禄。初めて知ったBLにときめくお婆ちゃんをキッチリ演じ切っていて安心して観ていられた。
2人の物語だけにとどまらず、プロ作家のスランプにもスポットを当ててるのは良い。プロもアマも平等に受け入れてくれる同人文化、コミケ文化って凄いなぁと改めて感じさせられた。
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