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エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンスのスクリーンのレビュー・感想・評価

4.0
予告を観た時、全く意味不明のコメディ映画って印象で、
観る気がしなかったけれど、アカデミー賞総なめと聞いて
慌てて観にいきました。(笑)

主人公エヴリン。中国からの移民で普通のおばさん。
経営しているコインランドリーは破産寸前、
反抗的な娘、頑固な父親の介護、優しいけど頼りない夫などなど
問題山積。ほんとに大変そうな彼女が、
突然現れた他の宇宙から来たと言う違う夫から、世界を救えと言われる。
はー、何のこと?と思って混乱してしまうエヴリン。
観ているこちらも混乱。
しかし、あれよあれよと言う間に、他のマルチバースでカンフーの
凄い達人の能力をゲットしたエヴリンは、敢然とジョブ・トゥパキと
戦うことに。
えー、どうなってんのー状態で全く、
話しについていけない感じでだったけれど、
終盤、何となく闘うことでなく、優しさこそが人を救うと言いたいのか
って思えました。
マルチバースで、ウェイモンドと結婚せずに、歌手やスーパーシェフ
女優うになる可能性があったのに、ウェイモンドとの小さな幸せを
選んだエヴリン。この戦いで現実に目を向け
父親や娘ジョイとの関係を見つめ直すことができたのではないかと
思います。
現実はしんどくて、ややこしいけれど、少しでもいい方向に考えていこうって感じかな?
色んなマルチバースを渡り歩き疲れてしまった、
ジョイを揺るぎない愛で包み込んだエヴリンに真の母親の姿を見た
思いがしました。

結局は、家族愛がテーマで、エヴリンの成長物語だったのでは。
うー、ちょっと内容が下ネタが多いのと、奇想天外すぎたので
感動するところまではいきませんでした。
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