色々「ナチス」を題材にした映画を観てきましたが、あまりに悲惨な現実を、ユーモアとファンタジーを交えて描いた作品を観たのは、初めてです。
10歳の子供にも、
ユダヤ人は角が生えているとか、とにかく凄く怖くて、邪悪な存在として
教え込んでいく、
その時代が怖いです。
日本でも、軍国主義を
教え込んでいたのと
同じですね。
進んで、敵に向かっていくことが美徳であり、
命を掛ける事が当たり前。
今から考えれば、
非常識で残忍な教えが、
常識とされ、正しい事として教えられる。
そんな、時代を
ユーモアを交えて、
少年の目線で描かれていることろに驚きと斬新さを感じました。
また、主役の少年を演じるローマン·グリフィン·ディビス君が可愛い❤️
ただひたすらヒトラーを
尊敬する10歳の少年から
人を愛することの大切さを知る少年に成長していく過程を繊細に演じていて、この子なしに、
この映画は成り立たない
だろうなと思いました。
母親役のスカーレット·ヨハンスンも、さすがの演技力で、少年を見守りながらも、何が人生で大事なことなのかを教える
強き母親を力強く演じて
いたと思います。
クレツェンドルフ大尉を演じるサム·ロックウェル
も、とってもいい味を出していて、涙を誘います。
そして、親友のデブっちょのヨーキーが、
忘れられません。
ギュッと抱きしめたく
なっちゃいました。👶
監督が演じるヒトラーは
「帰ってきたヒトラー」を思い出しました。
きっとヒトラーって、
超カリスマ性があったんだろうなって思います。
方向は、完全に間違ってると思うけど。
前半はユーモアとファンタジーで、コメディって
感じもあるけれど、
ある時を境に、戦争が
間近に現実として描かれていて、グッと胸に迫ってきます。
強い反戦のメッセージを
受け取りました。
オープニングの
ビートルズと
ラストで流れる
デヴィド·ボーイの曲にも、世界平和の願いが
込められているのかしら？
