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すずめの戸締まりの10000lyfhのネタバレレビュー・内容・結末

すずめの戸締まり(2022年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

叔母と暮らす宮崎の女子高校生・鈴芽が、地震の原動力である巨大ミミズを地下に封じ込める「閉じ師」の大学生・草太の化身である椅子と共に、ミミズ封じ込めの旅に出る。青春ロマンティックロードムーヴィ、日本の伝承を採りこんだファンタジー、東日本大震災のリフレクションの 3つのテーマを融合した作品だが、構成的に成功していないと思える。第三のテーマ、東日本大震災のリフレクションが、冒頭に伏線があったとはいえ、映画の残り 1/3 くらい(体感)から、東京 -> 三陸へのロードムーヴィとして始まり、とってつけた感がする。さらに元を正せば、これらのテーマの融合にも、「要石」という伝承やファンタジー要素を現実にあった災害と組み合わせる表現にも、「平和な世界の裏で災害を命がけで食い止めている人たちがいる」換言すると防災を少数のスーパーヒーロー/ヒロインに委ねる考え方にも、疑問を感じた。テーマ曲、劇伴ともになかなか、RADWIMPS グッジョブ。猫と椅子のチェイスシーンでジャズ調など幅も広い
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