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すずめの戸締まりのhanaのレビュー・感想・評価

すずめの戸締まり(2022年製作の映画)
4.0
タイトルバックまでの流れは新海作品で一番好き。すずめの戸締まり、なるほど!と合点がいった瞬間始まるタイトルバックに痺れた。

突然始まったすずめと一風変わった仲間の冒険。イケメンを追いかけた先にこんな凄い世界が待ってるなんて、ドラマチックで良い設定だと思う。

新海作品では一番「旅」感があって、行く先々で出会う人々との交流は、トトロや魔女宅など昔のジブリ作品をみた時のように温かい気持ちになった。
特に、車で北上するすずめ、環さん、芹澤のシーンが好き。すずめを心配してどこまでもついていく環さんに共感しかない。

主人公としてすずめに凄く好感が持てた。小さな頃から苦労が多かったからか同年代よりも大人で、逆境に強く肝が据わっている。ダイジンが大好きになるのも納得。

新海さんといえば映像技術の素晴らしさ。
映し出される自然の風景は、五感が研ぎ澄まされるようで、その美しさに感動した。常世の夜空と草原が幻想的で忘れられない。

3度目のタッグとなるRADWIMPSは、今回も「すずめ」と「カナタハルカ」という素晴らしい楽曲でエンディングを締めくくってくれた。「すずめ」は鑑賞後も余韻として残るほどインパクトがあり、暫くは聴き続けそう。
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