hana

獅子座のhanaのレビュー・感想・評価

獅子座(1959年製作の映画)
4.0
エリック・ロメールの長編デビュー作。
ヌーベルバーグ初期の作品なだけあり、構図、会話、音楽はシンプル。余計な飾りはなく遊び心も控えめだけど、お洒落感が全面に出ていて凄く惹き込まれる。

百億の遺産を相続することになった主人公。パーティーで浮かれまくりな彼と、冷静な友人たちの対比が面白い。このパーティーでレコードを弄っているのがゴダールで、お洒落なインテリ風の外見が予想外で吃驚した。

大金の使い道を心配する友人たちを他所にまさかの展開が待っているのだが、ここまで極端だと笑えるにも笑えない。
パリの街を歩くシーンは冗長気味だが、何をやっても上手くいかない、それにより卑屈になっていく主人公の自然な姿が収められていたと思う。

ヲチが最高だった。
現実だとあり得ないけど、映画では夢が見たいので、この展開は凄く好み。
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