序盤から唐突な展開続きで、置いてけぼり感が強かったですが。
後半のロードムービーパートが心地よかったのと、相変わらず風景とか水、空の描写力が凄まじいので、観てよかったと思えました。
ただ、いろんな要素がごちゃ混ぜになってるから、どこに感情移入していいかブレます。テーマをあれこれ詰めすぎというか。
のっけからファンタジーとスペクタクルに塗れるんじゃなくて、もっと溜めて溜めて、焦らしてじらして、然るべきところで感情の絶頂を迎えさせてほしいと感じたのは私だけでしょうか。
喪失を丁寧に描くのが新海誠監督の真骨頂だと思うんですが、この作品も一応そうなってはいるんですが。
なんというか、物語の組み立てがバラバラな印象になっているのが、個人的に残念でした。
旬な時期に、劇場で観てたらまた違った受け止め方だったのかな、とは思いつつ。
家で、レンタルで観たらこんな印象になってしまいました。
あと、松村北斗が声優してる時の声って、ちょっとGACKTに似て聞こえた。けっこういいです、
深津絵里さんは、声優初挑戦とは思えない見事な演技で、素晴らしかったです。