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リアム・ギャラガー:アズ・イット・ワズのkanegoneのレビュー・感想・評価

4.2
素敵なドキュメンタリーでした。
こんなに謙虚で、真摯なリアムの姿を見られるなんて。

oasisファン、リアムファンの方以外にはなんのこっちゃなレビューで申し訳ないですが、ファンにとっては目の離せないシーンがたくさん詰め込まれていたと思います。

ひとりのミュージシャンの、深い挫折、精神的な崩壊がつぶさに描かれてから(そしてそれは多くの人が知る実話)、

その彼がしっかりと地に足をつけて、見事に自立再生するまでの物語になっています。音楽面で、ノエルへの甘えを捨て去って再び成功するまでの物語でもあります。


再び彼にファンがつき、若いリスナーがリアムを愛するには、彼がoasisからの惰性に溺れることなく、空回りすることもなく、曲も人気も、いちから再構築して自力で立ち上がる必要がありました。

長い年月をかけて、それを達成したリアム。とても精錬されていて、その姿には心が洗われるような清々しさがあります。


冒頭と終盤にノエルに対するメッセージビデオみたいなパートもありましたが、それは絶対に外せないものだったゆだと思います。ひとりの人として、まだ彼はノエルを強く求めてるので。


私にとっては、過去の栄光的なライブ映像よりも、リアルな歩みや人物像の方が好みなんだなぁと実感。

クイーンのボヘミアンラプソディもそうでしたが、人そのもののドラマを軸に、実際にリリースされたリアルな楽曲を間に挟んで成長を伝えてくれる展開の方が好みなようです。

見せ方、演出、実際の楽曲。
音楽の使い方と終わり方、全て素晴らしくいい時間を過ごせました。
かつてのoasisファンで、いま離れている方には強くオススメしたい作品です。


それにしても、、
ボーンヘッド、いい歳のとり方してたなぁ〜。かっこよくなってた!
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